活躍する卒業生

PATISSIER

choux シュー

矢倉 実咲さん

和歌山県立田辺高等学校出身
製菓衛生師科 2011年3月卒業

背伸びをせず ‘‘ 等身大"のお店で
地元和歌山の魅力いっばいのスイ一ツを作りたい 。

離れてわかった地元・和歌山の魅力、
人とのつながりの大切さ。

パティシエとして模索していたある時、東京の一流フランス料理店で和歌山の食材が使われているのを知りました。それはパティシエとして季節感や生産者について考える、私にとっての転機でした。やがて自然の中で育ってきた私のルーツのようなものに目を向けることが、自分らしい生き方だと感じ和歌山へ帰ることにしました。帰郷後は、同世代の同業種仲間とつながりが生まれ、今までにない経験から地元の魅力を再発見。和歌山の恵みあふれるスイ一ツを届けようと開業を決めました。店舗デザインを自分で考え、コストカットのため知り合いの大工さんと一緒に大工仕事もしました。仲間からの助言でクラウドファンディングにも挑戦するなど、人とつながることで、どんどん前進できることを体感しました。本当に多くの方の応援でできたお店なんです。

ひとつひとつ、まごころを込めて。
今できることを実直に取り組んでいきたい。

商品をシュークリームに絞り込んだのは、お客様に「あの店のシュークリーム」と覚えて欲しかったのと、経営的に柱となる商品を確立することが先決だと思ったので、店名も「choux(シュ一)」にしました。もっとおいしく作れるはず、とずっと試行錯誤し作ってきたものをさらにブラッシュアップしていったので、商品の完成までには時間をかけました。ありがたいことに現在はお問い合わせが多く、できるだけ幅広い方々に買っていただけるよう購入数を限定している状態です。 無理をすれば…と思う日もありますが今できることを大切に、そして私自身が楽しくあるためにと理解いただいています。これからも背伸びをせず等身大のこのお店と一緒に成長していきたいと思っています。そして生まれ育った地元のフルーツを使った和歌山発信のスイ一ツを届けていきたいです。