活躍する卒業生
織
奥野 光さん
京都市立伏見工業高等学校
(現・京都市立京都工学院高等学校)出身
製菓本科 2007年3月卒業
素材を織り合わせて生まれる美しい味わいを。
パティシエをめざしたきっかけは何ですか?
中学生の頃まではサッカー選手をめざしていました。しかし、進路を考えるようになったときに、小さい頃から母親の手作りお菓子に親しんでいたことや、ものづくりが好きだったことが理由でパティシエをめざすようになりました。
神戸製菓専門学校への入学の決め手は何でしたか?
神戸の持つ洋風な雰囲気の中で勉学に励みたかったからです。神戸には有名なパティスリーが多くあり、その街で勉強できるというのが何より魅力だと思います。学校終わりに徒歩で有名パティスリー巡りもでき日々刺激をもらえるという、製菓の勉強においてふさわしい街にある学校です。製菓の道に一歩踏み出す人はまず何を基準に選べばいいのか分からないと思いますが、立地が良いというのは一見シンプルですが充分な魅力だと思います。
神戸製菓専門学校での学びで、現在のお仕事に役立っていると感じられることは何でしょうか。
在学中は現場経験豊富な先生方がいらっしゃったので立ち居振る舞いから、仕事に対しての妥協のない姿勢やこの職に対する楽しさも厳しさも一流の目線で教えていただきました。特に"気持ち”の部分は今でも生かされています。
開業されるまでの経緯を教えてください!
神戸製菓専門学校を卒業後は大阪の洋菓子店に就職し、毎年のようにコンテストに出品して日々技術を磨いていました。その後務めた会社ではブランドの立ち上げも経験。自分の店を持つことは神戸製菓専門学校に入学した頃からずっと変わらない目標だったので、今まで経験したこと全てが開業準備になっていたと思います。
お店の名前の由来について教えてください。
素材と素材をうまく織り合わせること、自分たちのお菓子作りの姿勢や想いやお客様との関係性などすべてをうまく織り合わせて表現して行けるよう「織」という一文字に込めました。
お店のこだわりは何ですか?
素材と素材を織り合わせて生まれる味わいを創ることがこだわりです。西陣織という織物文化発祥の地で商売をするにあたり、西陣織が表現しているものと、自分が作りたいものとに共通点があることに気が付きました。
上質な西陣織に少しでも近づけるように、上質な素材を使い、綿密に計算されたお菓子作りをめざしています。
また、弊店には「パティスリー」「洋菓子店」「ショコラトリー」といった一般的にもよく見られる冠名をあえてつけていません。スイーツ・ショコラトリー・パン、何でもやりたいと考えているからです。開業したからこそ、自分達がやりたいことをやる場所をつくりました。
今後の目標を教えてください!
目標は、直近のものから10年〜20年後のものまでたくさんあります。将来的には京都から海外へ出ていきたいと考えており、西陣織を包材に取り入れられないかなど、日々考えを巡らせています。今後もぜひ日々お店の情報を追ってください。
織
所在地:〒602-8453 京都府京都市上京区笹屋町1丁目529番地