女性パティシエの人数は年齢によって差があり、製菓学校を卒業したばかりの若い女性パティシエは沢山いるのですが、経験を積んだ30代以上の女性パティシエや独立し開業したパティシエはまだまだ少ないのが現状です。
今回は女性パティシエの仕事についてお伝えしていきます。
女性パティシエの仕事内容
女性パティシエの仕事内容は主に4点あります。
洋菓子作り
1点目は、洋菓子作りです。
一般的に女性は男性に比べ体力は敵いませんが、手先が器用な人が多いので、ケーキの飾り付けや仕上げのクリームを絞る繊細な作業は女性パティシエに向いている仕事です。
かといって、現場で「女性だから」という理由で特別な仕事を与えらることはありませんし、重いものを運んだり、大きなボウルで生クリームを立てたりと体力が必要な作業は当然ながら多くあります。
接客販売
2点目は接客販売です。
ケーキ店の接客には女性の方が向いています。
洋菓子業界の男性はいわゆる「職人タイプ」が多く、黙々とケーキを作る事は得意ですが接客は苦手な人が多いのです。
物腰が柔らかく、丁寧な接客ができる女性の販売員の方がお客様への反応が良く、売れ行きも左右するので、女性パティシエは店頭に立ち接客することも求められます。
商品の管理や材料の発注など
3点目は商品の管理や材料の発注などです。
洋菓子の品質や数の管理、また材料の発注なども行います。
この仕事は女性だからと言う事ではなく従業員全員で分担して行うことが多い仕事です。
ケーキ店の材料の発注は業者に頼むことが多いですが、数が足りないと一大事なので責任の重い仕事です。
経理関係
4点目は経理関係です。
レジのオープンや閉店後の会計業務などは女性に任せられることが多い場合があります。
前職が事務であったりすると発注書などの書類関係の管理やシフトの製作など優先して任されることもあるでしょう。
女性パティシエでよくある求人募集とは
次に女性パティシエでよくある求人募集についても見ていきましょう。
給与相場
給与は未経験の場合は新卒でも中途でも同じになることが多いようです。
平均は月に16~17万円からとなるでしょう。
中途でも経験者の場合は考慮してくれる場合もあり、資格を持っていれば資格手当がつくこともありますが、一般の企業に比べると給与は決して高くはありません。
勤務日数や勤務時間
勤務日数や時間などは店舗によってまちまちです。
大手が経営しているケーキ店だと法定労働時間の8時間は守られ、残業代も付くことが多いでしょう。
そのかわり2交代制になっており、朝早い時間、例えば6時から出勤の早番とそれより少し遅い時間からの遅番に分けられます。
正社員であればどちらか一方の出勤時間だけと指定することは難しいでしょう。
個人店の場合は大手が二交代でやっている仕事を少ない人数でこなさなければ行けませんので、労働時間は長くなります。
勤務日数は週に5~6日のところがほとんどです。
完全週休2日制を導入している代わりに1日の労働時間が12時間を超えるというところも珍しくないでしょう。
必要なスキルや資格、経験
国家資格である「製菓衛生師」と「製菓製造技能士」です。
専門学校に通わなくても経験さえ満たせば取得することのできる資格ですので是非視野に入れて勉強しておきましょう。
また、女性パティシエの中には自分でマジパンの講座に通ったり、アイシングクッキーの講座に通う人も少なくありません。
ウェディング業界では普通の洋菓子店よりデコラティブなもの、つまり豪華な飾りのついたものが求められます。
このような講座に通い経験を積んでおくと後々転職の際に生きてくるでしょう。
女性パティシエにとって働きやすい職場とは
女性パティシエにとって働きやすい職場とは主に2点あります。
オーナーやシェフが女性
1点目は、オーナーやシェフが女性の職場です。
経営者やシェフが女性である店舗は女性に優しい店であることが多いです。
男性の多いパティシエ業界で生き残り、シェフの座をつかんだ女性ですから、実力もさることながらその性格もサバサバとした付き合いやすい方が多いです。
また女性同士ですので、悩みの相談もしやすいですし、体調の変化などにも理解があります。
女性パティシエにとって、女性の上司のいる店は働きやすい環境と言えます。
大手企業の経営するお店
2点目は大手企業の経営するお店です。
大手の経営するお店は福利厚生も整っていますし、何より女性社員の人生の変化に対応してくれる会社が増えています。
パティシエとして働きながら出産、子育てなどをするのは無理だと多くの女性パティシエが退職せざるを得なかった時代もありましたが、現在は少しずつ変わってきています。
短時間正社員での働き方を取り入れる企業も多くなっているので将来を見据えた転職活動をすると良いでしょう。
まとめ
今回は女性パティシエの働き方についてお伝えしました。
パティシエの世界は厳しい部分もありますが、楽しくやりがいを感じる場面も沢山あります。
下積み時代に得た経験と技術を生かして、独立をしたり、家で料理教室を開いたりしている女性パティシエも沢山いらっしゃいます。
将来を見据えた働き方ができる職場を見つけましょう。
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