お菓子は味と見た目で人々を魅了させる食べ物。
そんなお菓子を作る仕事としてパティシエに憧れる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
晴れてパティシエとして就職したのなら、キャリアを積んで仕事内容や収入も良い方向へ変化させたいものです。
本記事では、パティシエ業界でキャリアアップするための方法をご紹介します。
将来、パティシエの仕事でキャリアを積みたいとお考えの方はぜひ参考にしてください。
パティシエの現状
パティシエがキャリアアップできる方法をお伝えする前に、まずはパティシエ業界の現状を把握しておきましょう。
華やかなイメージがあるパティシエの職業ですが、実はさまざまな課題もあるのです。
パティシエ業界の現状と課題
ケーキをはじめ、洋菓子はさまざまな場面で需要があります。
誕生日や記念日のホールケーキ、お礼に渡す焼菓子など、人々の生活のなかで洋菓子は深く根付いているものです。
また、昨今ではSNSに気に入ったスイーツを投稿するブームもあり、見た目にインパクトのある写真映えする洋菓子にも注目が集まります。
洋菓子にはたびたびトレンドも生まれるため、時代の流れを汲んだお菓子作りも必要となるでしょう。
パティシエ業界で頻繁に問題視されるのが、労働環境についてです。
洋菓子店(パティスリー)では求人を出しても人員が集まらない現状もあります。
パティシエ業界の離職率は他の業界より比較的高く、1年以内では70%、3年以内では90%、そして10年以内になると99%が辞めてしまうと言われています。
離職する理由は人によってさまざまですが、人材を確保し続けるためには以下の改善が求められるでしょう。
・労働環境
・人間関係
・給与や待遇
パティシエ業界は、仕込みや翌日の準備などがあるため労働時間が長くなる傾向にあります。
また、立ったままでの作業や力仕事があるのも特徴です。
労働環境の厳しさが、人間関係にも悪影響を及ぼすことも…。
就職先にもよりますが、給与や各種の待遇の見直しも課題として挙げられます。
もちろん、これらの課題をきちんと見つめ、労働環境の改善に努めている店や会社も多くあります。
就職の際は、労働条件などをしっかりと確認しましょう。
パティシエの年収
パティシエ業界に就職すると、どれぐらいの年収を得られるのでしょうか。
パティシエとしての就職先は、洋菓子店(パティスリー)・ホテル・結婚式場・レストランなどさまざまです。
就職先により異なりますが、目安の初任給は15~18万円が相場です。
年収は200~300万円ほどになるでしょう。
また、パティシエの平均年齢は40歳前後です。
その年代の平均年収は男性で300~400万円ほどで、女性の場合は200万円台ほどに下がります。
40台前半の男性の平均年収は500万円台後半なので、パティシエ業界の平均年収は決して高いとは言えないでしょう。
パティシエのキャリアアップの方法
他の業界と比べると決して平均年収が高くないパティシエ業界ですが、パティシエの仕事で高い給与を得るためには、キャリアアップが有効です。
パティシエ業界で長く仕事を続け、キャリアアップするための手段をいくつか紹介しましょう。
パティシエとしての技術を磨く
パティシエとして高い技術力を身に付けるには、洋菓子店などで経験を重ねることが欠かせません。
さらに、お菓子作りの理論を勉強することも大切です。
食材の組み合わせ方、加熱による食材の反応や風味の変化など、科学的観点から学ぶこともパティシエのキャリアアップにつながるでしょう。
製菓系の資格を取得する
パティシエとして就職する際、資格は必須ではありません。
しかし、パティシエ業界でキャリアアップを狙うなら取得していると有利になる資格があります。
「製菓衛生師」という国家資格です。
お菓子作りに関するノウハウのほか、公衆衛生学・栄養学・食品学などの知識がある証となります。
同じく国家資格である「菓子製造技能士」は、お菓子作りにおいて高い技術を持つ証明となる資格です。
実務経験を通して1級または2級を取得します。
転職して職場を変える
ホテルから洋菓子専門店へなど、パティシエの仕事で身に付けた経験をもとに他のジャンルへ転職するケースも見られます。
これまでの経験に加え、新たなジャンルに挑戦することにより、パティシエとしての引き出しが増えるでしょう。
海外留学を経験する
パティシエとしてより一層の活躍を目指すなら、海外留学も一つの方法です。
しかし、海外留学は費用の工面や言葉の壁にぶつかることも。
製菓の中でも学びたい分野をはっきりと定めてから始動しましょう。
独立して開業する
パティシエの中には、将来独立してお店を持ちたいという方もいるでしょう。
独立は容易にできるものではありませんが、独立に有利な資格を取得しておくと強みになります。
独立してお店を構えるには「食品衛生責任者」の資格が必須です。
製菓衛生師の資格があれば、食品衛生責任者の資格取得にも有利になります。
製菓や食品関連の資格は取得しておいて損はないでしょう。
また、独立にはマーケティングや経営を学んでおくことも重要です。
独立してお店を持った知人から話を聞いてみるのも良いでしょう。
キャリアアップを目指せるパティシエになるなら専門学校がおすすめ
パティシエ業界でキャリアアップを成功させるには、製菓に関する専門的な知識や技術を学んでおくことが強みになります。
知識や技術を確実に身に付けるためには、製菓の専門学校に通うのがおすすめです。
神戸製菓専門学校では、製菓の実習や演習はもちろん、洋菓子や和菓子についての基礎や食品学、栄養学なども学べます。
製菓に関連する資格取得もバックアップ!
卒業後も就職・転職・開業など手厚くサポートいたします。
将来的にパティシエとしてキャリアアップを目指すなら、神戸製菓専門学校で楽しく製菓を学びましょう。
パティシエを目指すなら神戸製菓専門学校で学びませんか?
パティシエや和菓子職人、カフェオーナーなどを目指したいのであれば、神戸の中心・三宮駅から徒歩10分のところにある神戸製菓専門学校がおすすめです。
製菓本科では、在学中に国家資格「製菓衛生師」の取得を目指すことができ、卒業後は国家検定「菓子製造技能士2級」の受験資格も得られます。
なお、国家資格「製菓衛生師」の合格率は2年連続100%です。
お菓子専科では、洋菓子実習や製パン実習、実際の店舗を想定した店舗実習を通して、現場ですぐに活躍できる実践力を身につけます。オンラインでの個別相談会も受付中です。