「お菓子作りが好き」
「将来はパティシエを目指している」
こんな方は、進路を考えるときに製菓専門学校を検討する方が多いのではないでしょうか。
しかし、製菓専門学校は学費が高そうなイメージがありませんか?
そこで今回は、製菓専門学校の学費について、相場やおおよその金額、また安く抑えるコツをお伝えします。
さらに、学校選びで失敗しないために知っておいてほしい4つのポイントを解説。
自分の夢の現実に向けて、ぴったりな製菓専門学校を選ぶために必要な内容です。
製菓専門学校の学費の相場は170万円前後
結論からお伝えすると、製菓専門学校の学費相場は170万円前後です。
東京都専修学校各種学校協会調査研究事業部の「令和3年度 学生・生徒納付金調査」による、学科区分「製菓」の学費を見ていきましょう。(入学金や授業料などすべてを含む)
これによると、最高額が約297万円で、最低額が約117万円です。
学校によって大きく差がありますが、平均は約174万円。
決して安い金額ではないことがわかります。
参照:公益社団法人東京都専修学校各種学校協会 専修学校各種学校統計資料①
参照:公益社団法人東京都専修学校各種学校協会 専修学校各種学校統計資料②
内訳:入学金
専門学校への入学が決まったら、一般的に入学金の納付が必要になります。
製菓専門学校でも入学金を設定しているところが多く、相場は約20万円です。
内訳:施設料
施設料または設備費は、一般的に設備の利用費や校舎の維持費、冷暖房や機材の光熱費など、学生が校舎で学ぶために必要な管理費のことを指します。
製菓学校では、調理実習があるのでオーブンや電子レンジ、ガス(IH)などを使用するケースが多いです。
これらの使用料も含まれ、相場は約23万円です。
内訳:食材費
前述の通り、製菓専門学校では実習があります。
実習では、小麦粉やバター、砂糖など、製菓作りには欠かせない材料や、生クリームやフルーツなど、決して安価ではない食材もたくさん使用します。
そのため、食材費だけでも50~70万円前後必要になるケースが多いです。
内訳:授業料
授業料の相場も約66万円と決して安くはありません。
ちなみに、実習費用や設備利用料、食材費の内訳は学校によって大きく異なります。
また、教材費や実習着の費用など、諸費用が別途かかる場合もあります。
製菓専門学校の場合は、食材費や実習費、授業料など、実習にかかる金額だけで約100万円前後必要になることが多いと考えても良いでしょう。
製菓専門学校の「学費が高い」と言われる理由は、座学だけで資格取得を目指せる分野と違い、実習が重要だからと思ってください。
「他の学校に比べて学費が高い」
という学校は、その分実習に力を入れていて、より高い技術を習得できるということかもしれません。
製菓専門学校選びで失敗しないためのポイント
同じような学費の製菓専門学校がいくつかあったとき、選ぶときのポイントを理解しておくことが大切です。
学校選びに失敗しないための4つのポイントをチェックしてみましょう。
パンフレットだけではなく説明会に参加する
パンフレットを見ると、カリキュラムや在学生・卒業生の声など、たくさんのことがわかります。
しかし、パンフレットだけで判断するのではなく、実際に学校へ行き、目で見て確かめるのも大切です。
説明会やオープンキャンパス、学校主催のイベントなどに行って学校の雰囲気や授業の様子を確認しましょう。
説明会などで直接質問ができる機会がある学校であれば、積極的に参加するのがおすすめです。
総額いくらになるのかを把握する
学費の総額を把握しておくのも大切です。
学費以外にも諸費用が必要になる学校が多いため、しっかり諸費用の内訳や金額を確認しましょう。
教材費や実習服以外にも、個別で所持する必要がある場合に、包丁や製菓材料の費用がプラスになるかもしれません。
分割で支払う際は手数料がかかるか
大きな金額の学費を一度に払うのは簡単なことではありません。
そのため分割で支払うケースもあるでしょう。
その時に気になるのが手数料です。
学費の分割払いを希望される方は、分割手数料が必要かどうかは前もってチェックしておきましょう。
どの資格を取得できるか
その学校に入学して学ぶことで、どのような資格が取得できるかも、知っておきたいポイントです。
将来的に製菓の分野で働きたいのであれば、国家資格の「製菓衛生師」や国家検定「菓子製造技能士2級」などは取得したいところ。
神戸製菓専門学校の製菓本科(2年制)では、製菓衛生師と菓子製造技能士2級の取得が目指せます。
製菓衛生師の合格率は2022年度実績76名中76名合格で100%と高い水準です。
製菓専門学校の学費を抑えるコツ
「他の分野に比べて実習が多いから学費が高くなるケースがあることはわかったけれど、できるだけ抑えたい…」
という方のために、製菓専門学校の学費を抑えることができる、また少しずつ支払い負担を軽減できる制度などをお伝えします。
各種奨学金制度を利用する
大学や短大と同じように、専門学校でも奨学金制度を利用できる場合があります。
対象は経済的な理由があって就学が難しいけれど、「学びたい」という気持ちがある学生。
入学金や授業料の貸与・給付によって、自己負担が軽減する制度です。
親の収入や資産、高校の成績などで対象かどうかが決まります。
奨学金を利用したいと考える場合は、国や日本学生支援機構のホームページをご確認ください。
教育ローンを利用する
教育ローンを借り入れて、少しずつ返済していくパターンも。
教育ローンの取り扱いは学校によって提携している機関が異なるため、利率や返済期間などは異なります。
あらかじめ学校のホームページなどで調べておきましょう。
本校の学費サポートを活用する
学校によって独自の学費サポートを行っているケースもあります。
当校の学費サポートは以下の通りです。
- 神戸製菓在校生援助奨学金
- 奨学金予約採用決定者サポート制度
- 勤労者教育支援資金融資制度
- 学びなおし支援奨学金
- 神戸滋慶学園特別奨学金
学園グループ独自のサポート制度を利用すれば、学費の免除や奨学金の支給を受けられる可能性があるので、詳しくは学費サポートページをご覧ください。
まとめ
製菓専門学校に通うとなると、年間約170万円前後の学費が必要です。
しかし学校によっては学費が高い分、充実した実習で確かな技術を習得できたり、手厚いサポートで資格の取得率が高かったりとメリットもあります。
また、高額な費用が必要だからこそ、できるだけ上手に学費を抑えられる制度を利用したいという方のために、各サポートも充実。
製菓専門学校に通いたいと考える方は、資料請求やお問い合わせをお待ちしております。
また、オープンキャンパスや実習見学会にもご参加ください。