テレビ番組や雑誌でもパン屋さん特集が組まれ、パン屋さんには行列ができるほど。
行きつけのパン屋さんがあるという方もいるのではないでしょうか。
今回は、そんなパン屋さんでパンを作るために活かすことが出来る「パン製造技能士」の資格を取得する方法についてご紹介していきます。
将来、パン屋さんでパンを作りたいと思っている方や、パン屋さん・パン教室を開業したいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
パン製造技能士の資格の取得方法
では、ここからはさっそく、パン製造技能士の資格の取得方法についてご紹介していきましょう。
パン製造技能士の資格試験についての基本情報になるので、しっかりと内容を確認してみてくださいね。
受験資格
パン製造技能士は、上から特級・1級・2級となっていて、受験資格がそれぞれ異なります。
以下でまとめて紹介していきます
- 特級
- 1級合格後5年以上の実務経験
- 1級
- 7年以上の実務経験または2級合格後2年以上の実務経
※学歴により必要な実務経験年数が異なります
- 2級
- 実務経験2年以上
※学歴により必要な実務経験が不要になります
試験内容
パン製造技能士の試験は、学科試験と実技試験に分かれています。
特級ではパン製造の工程管理など、パン作りの管理者向けの内容を、1級・2級では食品衛生やパン作りの知識を問われます。
以下でまとめて紹介していきましょう。
特級
<学科試験>
- 工程管理
- 作業管理
- 品質管理
- 原価管理
- 安全衛生管理および環境の保全
- 作業指導
- 設備管理
- パン製造に関する現場技術
<実技試験>
- 工程管理
- 作業管理
- 品質管理
- 原価管理
- 安全衛生管理
- 作業指導
- 設備管理
1級・2級
<学科試験>
- 食品一般
- パン一般
- パン製造法
- 材料
- 関係法規
- 安全衛生
<実技試験>
- パン製造作業
難易度
食品衛生の知識やパン製造の知識など、基本的には実務をやっていれば分かる問題が出題されます。
とはいえ学科試験の出題範囲が広い上に、実技試験もあるので、十分な試験対策が必要です。
参考URL:資格の王道「パン製造技能士」
試験日程
地域によって違いはありますが、試験日は次のように設定されていることが多いです。
詳しい試験日については、各都道府県の職業能力開発協会で確認しましょう。
実技試験:(前期)6月上旬~9月上旬・(後期)12月上旬~2月中旬
学科試験:7月中旬~9月上旬・1月下旬~2月上旬
受験場所
受験場所も地域によって違います。
また、基本的に申請時には場所が決まっていません。
後日に送付される受験票に記載されているので、そちらを確認しましょう。
参考URL:東京都職業能力開発協会「受験案内」
受験料
パン製造技能士は国家資格になるため、資格試験を受けるのには受験料がかかります。
ただし、受験料に関しても地域によって違うため、受験の都度確認するようにしましょう。
以下は、標準金額になります。
学科試験:3,100円
実技試験:17,900円
参考URL:東京都職業能力開発協会「受験案内」
合格発表日
合格発表日は、基本的に前期が10月上旬・後期が3月中旬となっています。
また、実技試験と学科試験どちらかだけが合格だった場合、次に試験を受ける時は合格だった方が免除になり、合格できなかった方だけ受験できます。
例えば学科試験だけ合格した場合は、次に試験を受けるときは実技試験だけを受けることができるのです。
パン製造技能士の資格の勉強方法
ここからは、資格を取得するための3つの勉強方法を比較していきます。
しかし、しっかり勉強すれば合格することができますよ。
ここからはその勉強方法についてご紹介していこうと思います。
教室(スクール)に通う
まず、現在普通科の学校に通っているという場合や、すでに仕事をしていて時間がないといった場合には教室(スクール)に通うのもいいでしょう。
専門学校に通うほどの時間がないという人はもちろん、独学では不安な方にもおすすめです。
専門学校に通う
続いて紹介するのが、専門学校に通うという方法です。
これからの進路に迷っている人や、勉強に時間を十分に確保できるという人におすすめです。
専門学校では資格試験のための勉強はもちろん、パン作りの現場を意識した実習も行うので、知識と技術の両方が身につきます。
また、一般的に教室(スクール)よりも時間をかけて学ぶことができるので、パン屋さんで働くためにしっかりスキルを身につけておきたい方にもぴったりです。
夜間の専門学校なら、大学や仕事、家事との両立もしやすいので、忙しい大人の方にも人気です。
就職支援を行っている学校も多いので、卒業後の進路も安心して考えることができますよ。
独学
最後にご紹介するのが独学で勉強する方法です。
パン製造技能士は過去問題なども公開されているので、自分で勉強することもできます。
しかし、教えてくれる人が近くにいない場合、技術的な部分の訓練が難しいというデメリットもあります。
そのため、すでにパン作りを経験していてある程度の知識がある方や、どうしてもスクールや専門学校に通うのが経済的に厳しい場合の選択肢として選ぶようにしましょう。
将来パン屋さんとして活躍したいなら、専門学校がおすすめ
パン製造技能士の試験では、食品衛生や材料、パン作りの知識など幅広く出題されますが、これらを総合的に学べるのが専門学校の良いところです。
このように、専門学校に通うとパン製造技能士の資格取得に有利になります。
また、専門学校に通うメリットは資格取得だけではありません。
専門学校では、就職に向けてセミナーを開催したり、履歴書や面接の指導をしてくれたりと、手厚い就職サポートが受けられます。
専門学校で学んだという経歴を活かして、有名なベーカリーへの就職も可能です。
さらに開業サポートをしている専門学校なら、開業時に必要な準備や資金集め、経営などについて相談に乗ってもらうこともできます。
専門学校は資格を取るだけでなく、将来パン職人として活躍するための総合的なサポートをしてくれるのです。
パン作りを学ぶならパンの本場・神戸で
パンの本場・神戸にある神戸製菓専門学校には、「せっかく学ぶなら本場で学びたい!」ということで、全国から入学者が集まります。
大阪など兵庫周辺の他府県なら、通うこともできます。
神戸製菓専門学校でパン作りを学べる学科は、次の2つです。
・製パン本科
製パン本科は関西で唯一、1年間でパン職人を目指せる学科です。
パン製造技能士の資格取得サポートを行っていて、実技試験対策のための実技実習も受けられます。
卒業後、2級を受験できます。
就職サポートはもちろんのこと、開業サポートも行なっているので、お店を開業する卒業生も多いのが特徴です。
たくさんの卒業生のノウハウを元に、あなたも開業を目指してみませんか?
>>製パン本科
「パン職人の資格についてもっと知りたい」「将来パン屋の開業を目指しているけど、どういう勉強をすれば良い?」など、疑問があればぜひ神戸製菓専門学校にお聞かせください。
オープンキャンパスでは個別相談ができる他、プロのパン職人からパン作りを教えてもらえます。
パン屋さんになりたいけど、何から始めれば良いか分からないという方は、まずはオープンキャンパスに参加することから始めてみてはいかがでしょう。
まとめ
今回はパン製造技能士の資格取得についてご紹介してきました。
パン製造技能士には、受験するまでに実務経験が必要ということを知って驚いた方もいるのではないでしょうか。
しかし、パン製造技能士は国家資格なので、持っていればパンつくりのスキルを証明することができます。
パン屋さんへの就職にも有利になる他、パン屋さんとして開業する時にも、パン製造技能士の資格が役に立ちます。
パン作りの仕事をしていきたいと考えているのなら、ぜひ取得を目指してみてくださいね。