行きつけのパン屋さんの香りを思い出すだけで、幸せな気持ちになりますよね。
この記事では、そんなパン屋さんの1日の仕事の流れについて解説していきます。
「これからパン屋さんになりたい!」と思っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
パン屋さんの1日の流れ
パン屋さんがどんな風に働いているのか気になりますよね。
そこで、ここからはパン屋さんの1日の流れを簡単に解説していきましょう。
早朝〜朝:仕込みと開店準備
5:30~出勤 パン屋さんの1日は日が昇る前にスタートします。
6:00からの仕込みに間に合うように、5:30には出勤し、ユニフォームに着替えるなど、仕事の準備を始めるのです。
6:00~仕込み ミキサーで生地をこねます。
だいたい、6~7種類ほどの生地をこねるお店が多いでしょう。
同時に、翌日のパンの仕込みも行います。
前日に仕込んだ生地の確認を行うのもこの時間です。
また、「二次加工」といって、前日に売れ残ってしまったパンを利用して、サンドウィッチや総菜パンなど作ります。
8:00~焼き上げ・陳列 朝一番に陳列するパンから焼き上げていきます。
店内は焼き立てパンの良い香りに包まれるでしょう。
焼きあがったパンから順次お店へと陳列。
パンの置き場所は、その時に人気のある商品を目立つ所に置くお店が多いので、センスが問われる大事な仕事です。
お客様に手に取っていただくために、きれいに、そしておいしそうに並べていきましょう。
新商品、割引などの目玉商品がある場合は、POPも作成します。
9:00~開店 朝一番のパンを並べ終えたらいよいよ開店です。
焼き上げがひと段落する時間ですが、鉄板の掃除やこれから作る生地の配合など、まだまだ仕事は山積み。
お客様が多いときは、接客を行うこともあります。
昼〜夕方:ピークタイム・翌日の仕込み
11:00~休憩 少し早めに休憩に入ります。
休憩時間は1時間程度。
パン屋さんの1日で一番忙しいランチタイムからのピークに備え、この時間にしっかり体を休めてリフレッシュしましょう。
12:00~接客と焼き上げ 朝一番に仕込んでおいた生地を焼き上げていきます。
ランチタイムに焼き立てを提供するために、総菜パンや菓子パン、サンドイッチなどを続々と焼き上げる時間です。
仲間と協力し合って、手際よくこなしましょう。
人気のあるパンは売り切れてしまわないように、この時間に追加で焼き上げることも。
混みあっているときは接客も行います。
16:00~翌日の仕込み 夕方になり、客足も途絶えてきたら翌日の仕込みを行います。
パンの生地は天候や気温に大きく左右されるので、翌日の天気予報をチェックしながら細かな配合を決めていきます。
この時間に少し休憩をしたり、軽食をとったりするお店もあるでしょう。
夕方〜夜:閉店準備
客足が落ち着くことが多いこの時間を利用して、新商品やセールのPOP作成を行ったり、SNSなどでお店の宣伝をしたりすることもあるでしょう。
19:00~閉店作業 レジ締めを行ったり、丁寧に掃除をしたりするなど、閉店作業を行います。
このときにメニューや在庫を確認し、足りないものがあれば発注しておきましょう。
厨房や売り場、トングやトレーなどをきれいにして、翌日気持ちよくスタートできるようにすることが大切です。
閉店作業は30分程度で終了するお店が多いでしょう。
このような流れでパン屋さんの1日は過ぎていきます。
「朝早くから長い時間働かないといけないのかな?」と心配になった方もいるかもしれませんが、実際には早番と遅番に分かれてシフトが組まれていることが多いので安心してくださいね。
パン作りを楽しみながら、しっかりスキルを磨きましょう。
パン屋さんとしてのやりがいとは
パン屋さんとして働く上での一番のやりがいは、「パンでお客さんを幸せにすることができること」です。
美味しいパンを食べることができれば、1人で食べるパンであっても、友達と一緒に食べるパンであっても、家族と一緒に食べるパンであっても、そのどれもに幸せな思い出が生まれます。
美味しいパンを食べたお客さんは、「またあの美味しいパンが食べたい」という気持ちで、勉強を頑張ってくれたり、お仕事を頑張ってくれたり、家事を頑張ってくれたりしています。
皆さんも、美味しいパンの存在に何度も救われた経験があるのではないでしょうか。
例えば街を歩いていた時に、焼きたてのパンの匂いがしたらとても幸せな気持ちになりますよね。
美味しいパンを食べて幸せになれれば、毎日の生活がとても豊かになります。
実はパン屋さんはただパンを売っているわけではなく、そんな幸せをみんなに届けることができるやりがいのあるお仕事なんですね。
パン屋さんになって1人でも多くの人を幸せにしたいと思うことは、とても素晴らしいことです。
美味しいパンをたくさん作って、美味しい幸せを街中に届けることを目標にしてみてくださいね。
忙しい時期はいつ?
例えば、パン屋さんとしてケーキも販売している場合、クリスマスの時期や結婚式シーズンは注文が多くなるので、忙しくなりがちです。
また、人気のパン屋さんとなれば、土日になるとお客さんがたくさん並ぶこともあります。
そういった場合には、平日よりも多めにパンを焼くなどの対応が必要になるので、少し忙しくなってしまうこともあるでしょう。
しかし、スタッフ同士でしっかり協力してお仕事ができれば、遅い時間まで残って働いたりすることはあまりありません。
パン作りを楽しんでいるうちにあっという間に時間が過ぎてしまいますし、むしろもっとパンについて学びたいと思ってしまうかもしれません。
普段からパン作りを通じてスタッフと信頼関係を作り、「一緒に美味しいパンをお客さんに届けよう」という気持ちを持っていれば、少し忙しくても楽しく乗り越えることができますよ。
パン屋さんで働くメリット
パン屋さんで働くと、次のようなメリットがあります。
終業後の時間を有効に使える
先ほどお伝えした通り、パン屋さんには早番と遅番のシフトがある場合が多いです。
早番で出勤すれば、15:00くらいに退勤できるので、仕事後の時間を有意義に使えます。
平日の午後なら映画館も空いているでしょうし、人気のカフェなども並ぶことなく入れるでしょう。
また、ジムや習い事に通う時間もじゅうぶんにあります。
ウィークデーをゆっくり過ごせる、というのはパン屋さんで働く最大のメリットのひとつです。
パン作りの知識や技術が身に付く
これまで知らなかった専門知識やレシピを覚えられる、というメリットもあります。
たとえば、家でパンを作る場合、ドライイーストを使うことがほとんどですが、パン屋さんでは生イーストを使うお店が大半です。
そこにさまざまなパン種を用いることで、複雑で奥深い風味を生み出していきます。
このような風味を自宅で作り出すのは、時間と手間がかかってしまうため、なかなか難しいものです。
しかし、お店で働くことで、自然にその技を習得することができるでしょう。
パンを割引価格または無料で入手できる
お店に並べたパンは、残念ながら売れ残ってしまうことがあります。
総菜パンや菓子パンなどが売れ残ってしまうと、二次加工することはできません。
そのようなパンを安く譲ってもらえたり、無料でもらえたりすることがあるのも、パン屋さんで働くメリット、と言えるでしょう。
また、新作の試食会など、パンを食べる機会が増えるのも、嬉しいメリットの一つです。
パン屋さんで働くデメリット
続いて、パン屋さんで働く際の注意点を紹介します。
仕事内容が幅広く慣れるまでは大変
パン屋さんの仕事は業務内容が多く、覚えるまでは大変に感じるかもしれません。
たとえば、まず、パンの商品と値段を覚えなければなりません。もちろんパン作りの工程も頭に入れなければなりません。
そのほか、季節や天候による仕込みの違い、湯種の違い、発酵の見極め…。
最初のうちは覚えられるか不安になるかもしれませんが、心配ありません。
時間がたつにつれ、自然に覚えられるでしょう。
体力が必要になる
パン屋さんの仕事は労働時間が長く、基本的に立ちっぱなしです。
そのため、ある程度の体力が必要になります。
パン屋さんの1日の労働時間は、平均で9~12時間。
そのうち休憩は1時間程度です。
また、朝も早いので、早起きが苦手な人には苦痛に感じるかもしれません。
しかし、これも続けていくうちに慣れるはず。
健康管理に気をつけて、しっかりと体力をつけるようにしましょう。
まとめ
この記事では、パン屋さんの仕事の1日の流れをご紹介しました。
パン屋さんになって働いてみたいと思っていた方は「楽しそう!」と思ったのではないでしょうか。
しかし、実際にはパン屋さんの大きさなどによって忙しさや働く時間は異なっています。
働きたいと思うパン屋さんを見つけたら、まずはしっかり時間を確認しておくようにしましょうね。
また、パン作りをこれまでしたことがない方や、まだ少し自信がないという方の場合には、パン屋さんで働くために必要なパン作りの知識を基礎から学べる専門学校でスキルアップするのがおすすめです。
専門学校なら、丁寧に基礎から教えてもらえるので、パン屋さんとして働き始めてからも安心です。
さらに、パン作りが大好きな仲間と一緒に学ぶことができるので、楽しく知識と技術を身につけていくことができますよ。
専門学校でパン作りについて基礎からしっかり学び、自信をつけてからのチャレンジを検討してみてくださいね。
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