小麦粉を使った料理をよくする方の中には、米粉と小麦粉の違いについて気になっている方も多いかもしれません。
米粉と小麦粉にはそれぞれ異なる特徴があります。
この記事では、米粉と小麦粉の違いやそれぞれの特徴、使い方についてご紹介していきます。
米粉の特徴
米粉とは、お米を細かく砕いて作った粉のことで、もちもちとした食感が特徴です。
米粉の原料は、うるち米ともち米の2つに大きく分けられます。
うるち米を原料とする代表的な米粉に「上新粉」があります。これは、精白したうるち米を乾燥させて粉状にして作られ、団子や草餅といった和菓子に使われることが多いです。
もち米を原料とする代表的な米粉に「白玉粉」や「もち粉」があります。
白玉粉は、洗ったもち米を水引きして沈殿、乾燥させて作られ、主に白玉団子などに使用されます。
もち粉は、洗ったもち米を乾燥させて粉状にして作られ、大福などを作る際に使用されることが多いです。
最近では米粉をさらに細かくする技術が誕生したため、パン、洋菓子、麺など幅広い用途で米粉が使われるようになりました。
米粉を使用したパンや菓子には弾力があるので、もちもちして歯ごたえのある食感を楽しめます。
米粉の栄養素
米粉100gあたりの主な栄養素は、カロリー356kca、タンパク質6g、脂質0.7g、炭水化物81.9gです。
米粉には他にも、ビタミンB1やビタミンE、リン、亜鉛といった栄養素が含まれます。
小麦粉の特徴
小麦粉は文字通り、小麦を粉状にしたもので、強力粉、中力粉、薄力粉の3つに分類されます。
これらは、小麦粉に含まれているグルテンの量や性質などによって区分されます。
パンを作るときは基本的に小麦粉が使われることが多く、強力粉、中力粉、薄力粉それぞれの性質を使い分けることで、パンをより美味しく作ることが可能です。
小麦粉はパンだけでなく、お菓子や麺類などの材料としても用いられ、水を加えてこねることで、粘り気と弾力のある生地になります。
小麦粉はスーパーマーケットなどでも購入できるので、米粉よりも手に入りやすく、安価です。
小麦粉の栄養素
小麦粉(薄力粉)100gあたりの主な栄養素は、カロリー349kcal、タンパク質8.3g、脂質1.5g、炭水化物75.8gです。
米粉と比べると小麦粉の方が、カロリーがやや低く、タンパク質と脂質が高いことがわかります。
また、小麦粉にはビタミンB1やビタミンB2、ビタミンE、パントテン酸、リン、カルシウムなどの栄養素も含まれています。
米粉と小麦粉の違い
米粉と小麦粉のそれぞれの特徴についてお話ししましたが、米粉と小麦には大きな違いがあります。
米粉と小麦粉の違いについて、見ていきましょう。
グルテンを含むか
米粉と小麦粉の違いのひとつは、グルテンの素になるグルテニンとグリアジンが含まれているかどうかです。
基本的に、小麦粉はグルテニンとグリアジンを含んでおり、米粉には含まれないのが特徴です。
その2つを含む小麦粉は、パン作りなどに用いることで、膨らみやすくなるという特徴がありますが、グルテンアレルギーの方も存在するので注意しなければなりません。
近年では健康への配慮として、グルテンフリーの食品を取り入れる動きが増えているので、米粉の需要も上がってきています。
グルテンのアレルギーがある方や、グルテンフリーな食事を心がけたい方は、積極的に米粉を取り入れたいですね。
油の吸収率
米粉と小麦粉の違いとして、油の吸収率もあげられます。
米粉は小麦粉と比べると、油の吸収率が低いため、揚げ物に使うことでヘルシーな仕上がりになるのが特徴です。
また、余分な油を吸わない米粉は、調理してから時間が経っても油まみれにならないというメリットもあります。
天ぷらや唐揚げといった揚げ物を調理する際は、米粉を使用してみてはいかがでしょうか。
必須アミノ酸を含むか
必須アミノ酸の含有量に差があることも、米粉と小麦粉の違いと言えます。
必須アミノ酸とは、人や動物が体内で生成することができないため、食物などから摂取する必要があるアミノ酸のことです。
必須アミノ酸とタンパク質のバランスを表す指標であるアミノ酸スコアを見ると、米粉が65であるのに対して、小麦粉は38〜44になっています。
このことから、小麦粉よりも米粉の方が、栄養素をたくさん含んでいるということが分かりますね。
まとめ
米粉と小麦粉の違いは、含まれる成分や栄養素、油の吸収率などです。
それぞれ特徴が異なるので、自分が目指す料理の味や食感、食生活などによって米粉と小麦粉を使い分けることをおすすめします。
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