パン屋さんを開業してお店を持ちたい!必要な資金や準備、資格をご紹介

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この記事の執筆者神戸製菓専門学校

お菓子・パンの本場 “神戸“にある製菓・製パンに特化した専門学校です。 三宮駅から徒歩10分。国家資格合格率2年連続100%の製菓本科(昼2年制)、毎日実習で製菓技術の基礎から応用まで身につけるスイーツ科(昼1年制)、関西唯一、1年間でパン作りの知識・技術を身につける製パン本科(昼1年制)、全国的にも珍しい夜間課程、働きながら製菓・製パン技術を身につけることが出来るお菓子専科(夜1年制)、4つの学科があります。

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お菓子・パンの本場 “神戸“にある製菓・製パンに特化した専門学校です。 三宮駅から徒歩10分。国家資格合格率2年連続100%の製菓本科(昼2年制)、毎日実習で製菓技術の基礎から応用まで身につけるスイーツ科(昼1年制)、関西唯一、1年間でパン作りの知識・技術を身につける製パン本科(昼1年制)、全国的にも珍しい夜間課程、働きながら製菓・製パン技術を身につけることが出来るお菓子専科(夜1年制)、4つの学科があります。

パン屋さんを開業して自分のお店を持つことに憧れを持っている人は多いのではないでしょうか。

しかし、パン屋さんを開業するための知識がない状態だと、「失敗したらどうしよう?」と不安になってしまいますよね。

そこでこの記事では、自分に合った方法でパン屋さんを開業するために必要なことをまとめて解説していきます。

必要な資金や資格・免許について開業する前から計画的に準備を行うことで、パン屋さんを長い間安定して経営していけるようになります。

パン屋さん開業の準備と流れ、開業するメリット・デメリットについてもご紹介しているので、参考にしてみてくださいね。

パン屋さん開業に必要な資金

資金集めのイメージ width=パン屋さんを開業する場合、それなりのお金が必要になります。

いくら必要なのかは、パン屋さんの規模や立地によって違うため「これだけあれば足りる」というのはありませんが、注意しておきたいポイントがいくつかあります。

それが以下の3点です。

  • 店舗
  • 器具
  • 人件費

より詳しくご紹介していきます。

店舗

パン屋さんを開業するにあたって必要となる資金は、およそ300万円から1000万円ほどです。

中でも、店舗にかかるお金は大きくなります。

選ぶ物件により違ってきますが、初期費用として50万円~300万円程度かかると考えておきましょう。

また、コンセプトに合わせて店舗の見た目を工事することも多いため、内装や外装の工事費用も一緒に考えておく必要があります。

さらに、立地選びも重要になってきます。

パン屋さんの需要がある場所かどうか、人通りは多いか少ないかなどリサーチしておきましょう。

器具

パン屋さんの開業にあたって準備をする専用の厨房器具を揃えるためには、ある程度のお金がかかると考えておきましょう。

また、お店で扱う商品が多くなればなるほど、器具に掛かる費用が多くなるということを念頭に入れておく必要があります。

パンの種類によっても揃える器具は違うため、作るパンの種類が多いとそれだけ必要になる器具も増えてしまうからです。

開業前にパンの種類をある程度決めて、それに使用する器具を準備するようにしましょう。

人件費

また、パン屋さんを実際に経営する際にかかるお金についても、開業前に考えておくことが大切です。

人件費は経営していく上で月々にかかるお金です。

パン屋さんをオープンしたての頃は、知名度もあまりない状態なので、売り上げが少なくなってしまう日もあります。

しかし、一緒に働いてくれるスタッフにはお給料を払わなくてはいけません。

開業前には十分な資金を準備しておくようにしましょう。

パン屋さん開業に資格・申請は必要?

パン屋さんの開業にはお金が必要ということでしたが、お金以外にもお店を開くのには必要なものがあります。

それが資格・免許、申請手続きです。

ここからはパン屋さんの開業のために持っておきたい資格必要な申請手続きについてご紹介していきます。

パン製造技能士

パン製造技能士はパン製造にまつわる専門的知識や技能が求められる国家資格です。

学科試験と実技試験で分かれているため、しっかりと勉強しながらもパンを作る技術も磨いていく必要があります。

難易度は特級から3級まで用意されているため、特級を取れるように頑張りましょう。

参考URL:「厚生労働省 都道府県職業能力開発協会が実施する試験の内容」

食品衛生責任者

お客さんに食べ物や飲み物を提供するときに必要になるのが食品衛生責任者という資格です。

食品衛生協会が開催している講習を受講すれば取得可能となっています。

場合によっては1~2ヶ月先くらいまで講習が満席になっていることもあるので、申し込みは早め早めにやっておきましょう。

参考URL:食品衛生責任者養成講習会「受講要領」

飲食店営業許可

こちらは資格や免許ではなく申請ですが、飲食店を営業する場合は必ず「飲食店営業許可申請」を保健所に提出します。

お店の設備に関する細かい規定がありますので、工事の前に専門の人と保健所に相談に行くのがおすすめです。

パン屋さんの開業までのスケジュールを考えて、工事が完了する少し前に店の見取り図や食品衛生責任者手帳、手数料と共に手続きを終わらせておきましょう。

参考URL:東京都福祉保健局「営業許可を取得するための流れ(一般営業)」

菓子製造許可

パン屋さんではテイクアウトを利用するお客さんも多いので、「菓子製造業許可申請」の手続きも済ませておきましょう。

「菓子製造業許可申請」はお客さんがお店の食べ物をテイクアウトすることが多くなる場合には必要になります。

ただし、菓子製造許可申請が必要な場合、厨房を密室にするため、通常のカフェよりも厨房工事費が高くなることもあります。

お店の物件を契約して設計に入る段階で、指定の保健所に確認、資金の確認をするようにしましょう。

参考URL:新宿区「営業許可業種と申請手数料一覧」

パン屋さん開業の準備と流れ

ここからは、実際にパン屋さんを開業するときの流れと必要な準備について解説します。

開業に必要な資格を取得する

まずは、開業に必要な資格の取得を目指しましょう。

パン屋さんという職業自体には、実は専門的な必須資格はありません。

ただし、パン屋さんを開業し、パンを製造・販売するなら「食品衛生責任者」は必須

店舗に一人は有資格者が必要です。

もし食品衛生責任者が不在のままパン屋さんをオープンしてしまうと、懲役や罰金などの刑罰対象になることもあるため注意しましょう。

また、持っておくことで就活に有利になるだけでなく、お店をオープンした後の集客に役立てられる資格があります。

例を挙げるならば、

・パン製造技能士
・パンコーディネーター
・パンシェルジュ検定
・製菓衛生師

などの資格。

販売できるパンのバリエーションを増やしたい、提供するサービスの種類を増やしたいというときにも役立つかもしれません。

取っておいて損はないでしょう。

<h3>必要な資金を準備する</h3>
次に、開業の必要資金を準備します。

先ほどご紹介したように、店舗・器具・人件費は必要資金の中でも大半を占める部分ではありますが、それ以外にも必要な開業資金、運営資金はあります。

避けたいのは、開業準備がかなり進んできてから予算オーバーに気づくというケース。

そうならないように、事前に必要資金を細かく具体的に算出し、しっかりと備えておくことが大切です。

お店のコンセプトやメニューを考える

必要資金にも大きく影響するため、早めに固めておきたいのが、お店のコンセプトです。

コンセプトによって、店内のレイアウトや揃えるべき器具は変わってくるため、資金の金額を決める重要な要素になります。

コンセプトを決める第一歩として、まず考えたいのがメニュー

他店との差別化ポイントを作りつつ、看板メニューとしてどんなパンを売っていきたいのか具体的にイメージしましょう。

また、お店をオープンしたいエリアでどんなパンが人気なのか、しっかりとニーズ調査することも大切です。

コンセプトには自分のこだわりを詰め込んで個性を出すことも必要ですが、求められているものを提供することも人気店となるためには重要なポイントです。

お店のレイアウトを考える

また、どんなお店にしたいか、レイアウトを考えたりするのも良いでしょう。

例えば、落ち着いた雰囲気にしたいのか、家族や学生が集まる賑やかな雰囲気にしたいのかを考えるだけでも、方向性が決まってきますよ。

人気なお店を参考にしてみる

自分ではどうにもうまく考えられないという場合は、人気なお店を参考にしてみましょう。

すでに人気があるパン屋さんは、味だけでなくコンセプトや立地などにこだわっていることが多いです。

色々なパン屋さんを参考にしているうちに、「自分ならこんなパン屋さんにしたい!」というイメージがつきますよ。

<h3>物件を探し、内装・外装の工事をする</h3>
コンセプトをもとにメニューやお店のレイアウトが固まってきたら、それに合う物件を探します。

一般的なパン屋さんの広さは、20坪前後。

物件購入費用は立地などの条件によって変わるため一概には言えませんが、数百万単位になることは確実でしょう。

また、内装・外装もお店のコンセプトに合わせて改修するとなると、さらに追加費用がかかります。

そして実際にパンを製造・販売することになるため、厨房の水回り工事や調理器具の設置、空調設備の工事費用も必要です。

開業準備の中で一番費用がふくらみやすいのがこの段階。

理想を追い求めすぎて開業後の資金繰りにまで影響が出ないよう、落ち着いて進めましょう。

<h3>開業に必要な手続きを行う</h3>
パン屋さんを開業するためには、主に以下の申請手続きが必要です。

・菓子製造許可
・飲食店営業許可
・食料品等販売業許可

これらの手続きには申請手数料がかかり、開業する地域によっても金額が変わるため、事前に確認しておくと安心です。

申請が受理されるまで期間がかかるものもあるため、開業予定日までのスケジュール調整も必要になるでしょう。

パン屋さんの業態や提供サービスによっても必要となる手続きは異なるため、開業目前で焦ることのないようにしっかりと確認しておくべきポイントです。

パン屋さんを開業するメリット

パン屋さんは今も昔も開業を夢見る人の多い人気の業界。その理由には次のようなメリットがあります。

独自のサービスや商品で勝負できる

パン屋さんで販売できる商品や提供できるサービスは、かなりバラエティに富んでいます。

最近では、イートインやカフェの併設、飲み物のテイクアウトなどもありますよね。

そのため他店舗との差別化もしやすく、自分の個性を活かした商品やサービスで勝負できる楽しさがあるでしょう。

思い通りのコンセプトでお店が作れる

内装や外装、メニューに至るまで、縛りの少ないところもパン屋さんのメリットのひとつです。

そのため、どの部分にどれだけこだわるかはオーナーである自分次第

思い通りのお店がオープンできたときの達成感は格別です。

地域との関わりが深くなる

家の近くに美味しいパン屋さんがある、という生活に憧れる人も多いでしょう。

それだけパン屋さんは私たちの暮らしにとって身近な存在。

お客さんのターゲット層も広く、老若男女が利用しやすい業態のため、地元で愛される人気店も夢ではありません。

地域とのかかわりを大事にしたい人にとって、パン屋さんとして働くことはより魅力的に感じられるはずです。

パン屋さんを開業するデメリット

パン屋さんの開業にはメリットがある一方で、次のようなデメリットもあります。

競合・ライバル店が多い

街中を歩いているとパン屋さんはあちこちで目につきます。

それだけ、競合店・ライバル店が多いということ。

さらに、専門店だけでなくスーパーやコンビニなどパンを販売しているところであれば全て競合になるため、差別化や集客に苦労しやすい業種ともいえます。

店舗経営に関わる業務を全て自分で行う

店舗の全てをこだわれる楽しさがある一方で、業務全般を一人でこなさなくてはならない大変さもあります。

特に、経営についてまったくノウハウや知識のない状態で開業するとなると、スムーズに進まないことも多くなるでしょう。

まとめ

パン屋さんの開業についてご紹介してきました。

パン屋さんを開業する時に必要な器具や、考えなくてはならないことも多いなと感じた方もいたのではないでしょうか。

しかしその分、やりがいはとても大きなものになります。

美味しいパンで多くの人を幸せにしたいと思っているのなら、ぜひこの記事を参考にパン屋さんの開業を考えてみてくださいね。

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