製菓衛生師とパティシエの違いとは?資格取得の3つのメリット

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この記事の執筆者神戸製菓専門学校

お菓子・パンの本場 “神戸“にある製菓・製パンに特化した専門学校です。 三宮駅から徒歩10分。国家資格合格率2年連続100%の製菓本科(昼2年制)、毎日実習で製菓技術の基礎から応用まで身につけるスイーツ科(昼1年制)、関西唯一、1年間でパン作りの知識・技術を身につける製パン本科(昼1年制)、全国的にも珍しい夜間課程、働きながら製菓・製パン技術を身につけることが出来るお菓子専科(夜1年制)、4つの学科があります。

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お菓子・パンの本場 “神戸“にある製菓・製パンに特化した専門学校です。 三宮駅から徒歩10分。国家資格合格率2年連続100%の製菓本科(昼2年制)、毎日実習で製菓技術の基礎から応用まで身につけるスイーツ科(昼1年制)、関西唯一、1年間でパン作りの知識・技術を身につける製パン本科(昼1年制)、全国的にも珍しい夜間課程、働きながら製菓・製パン技術を身につけることが出来るお菓子専科(夜1年制)、4つの学科があります。

製菓衛生師とパティシエの違いとは?資格取得の3つのメリット

「パティシエを目指している」「お菓子作りの仕事に興味がある」という方なら、一度は製菓衛生師という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

そこで今回は、パティシエという職業と製菓衛生師という資格についてその違いや関係性を解説します。

製菓衛生師のメリットや取得方法についても説明しますので、ぜひ一度目を通し、資格取得を検討する材料の一つにしてください。

パティシエと製菓衛生師の違い

両者の違いを一言で説明すると、パティシエは職業名、製菓衛生師は国家資格の名称です。

パティシエとは、洋菓子やデザートを作る職人のことで、菓子製造人を意味するフランス語「patissier」が由来となっています。

一方、製菓衛生師とは厚生労働省が認める国家資格の一つです。

製菓技術や衛生知識が身につくことから、パティシエとして基本的なスキルがあることを証明できる資格として知られています。

製菓衛生師とはどんな資格?

製菓衛生師の資格では、製菓技術や衛生、アレルギーや食品添加物などに関する知識を学びます。

製菓衛生師は、有資格者以外がその名称を名乗ることを認められていない名称独占資格です。

このため製菓衛生師を名乗るには各都道府県で実施される国家試験を受験、合格して免許を受ける必要があります。

受験資格

製菓衛生師の試験は、誰でもすぐに受けられるわけではありません。

製菓衛生師の受験資格は以下のとおりです。

  1.  厚生労働大臣が指定する製菓衛生師養成施設で1年以上学んだ者
  2.  2年以上菓子製造業に従事した者

いずれも中学校卒業以上の学歴があることが条件となっています。

試験内容

製菓衛生師試験は、年1回各都道府県で実施される筆記試験です。全7科目全60問マークシート方式で行われます。

製菓衛生師国家試験の科目は以下のとおりです。

1衛生法規法制大意、衛生行政概説、製菓衛生師法概説、関係法規大意
2公衆衛生学公衆衛生学の概要、環境衛生、疾病の予防、労働衛生
3食品学食品学の概要、食品の変質とその防止、食品の生産と消費
4食品衛生学食品衛生学の概要、食中毒、食品添加物、食品汚染有害物質、衛生管理
5栄養学栄養学の概要、栄養の働き、栄養生理、栄養摂取
6製菓理論製菓理論(和菓子、洋菓子、製パン)
7製菓実技製菓実技(和菓子、洋菓子、製パン)

参照:令和5年度製菓衛生師試験のお知らせ – 神奈川県ホームページ

試験科目はすべての都道府県共通ですが、出題内容は自治体によって異なります。

「製菓実技」は実技という名称ではあるものの、他の科目と同様、回答はマークシート方式です。和菓子、洋菓子、製パン分野から1つを選択して回答します。

合格率

製菓衛生師国家試験は、全科目の合計得点が満点の6割以上で合格となります。

関西広域の場合は、たとえ1科目でも得点が平均点を著しく下回る科目があると、不合格となってしまうため注意が必要です。

令和5年度における東京都の製菓衛生師試験の合格率は67.2%。

受験者948人中、637人が合格しています。

例年の合格率は70%前後となっており、しっかり勉強すれば誰でも取得が目指せる資格といえるでしょう。

パティシエとして働くのに製菓衛生師は必要?

パティシエとして就職するには、製菓衛生師の資格が必ず必要というわけではありません。

しかし、製菓衛生師はパティシエの本業であるお菓子作りに関して、専門的な知識や技術があることを国から証明してもらえる信頼性の高い資格です。

実際に多くのパティシエが取得している資格であり、お菓子作りのプロを目指すならまず取得しておいて損はないといえるでしょう。

製菓衛生師を取得する3つのメリット

製菓衛生師の資格を取得する具体的なメリットは、主に以下の3つです。

  • 開業時に必要な食品衛生責任者がすぐ取得できる
  • キャリアアップや転職に有利となる
  • 海外進出に有利となる

開業時に必要な食品衛生責任者がすぐ取得できる

パティシエを目指している方には、「いつかは自分のお店を持ちたい」という夢がある方も多いのではないでしょうか。 

製菓衛生師の資格を保有していれば、飲食店を開業するときに必要な食品衛生責任者の資格をすぐに取得できます。

本来であれば、食品衛生責任者の資格を取得するには講座の受講が必須です。

しかし、製菓衛生師の資格取得者であることは、飲食店の責任者として必要な衛生管理の知識があるという証明になるため、申請のみで食品衛生責任者の資格が取得できます。

このため将来独立開業を考えている方やその可能性がある方にとって、製菓衛生師はまずとっておいて損のない資格といえるでしょう。

キャリアアップや転職に有利となる

製菓衛生師は、一定の製菓技術と衛生知識があることを国から証明してもらえるため、就職活動の際にもアピールしやすい資格です。

お店でもより責任のある立場を任せてもらいやすくなるほか、転職活動でも求人の中には応募要件として製菓衛生師の資格を掲げているものもあるため、就職先の幅が広がるといえるでしょう。

海外進出に有利となる

製菓衛生師の資格は、お菓子の本場であるフランスなどの海外で働きたいと思ったときにも役立ちます。

海外で就職して働くためには、就労ビザなどその国での労働を認めてもらうビザが必要です。

就労ビザがないまま働いてしまうと違法となり、国外追放になるケースもあります。

就労ビザの審査では、「専門的な知識や技術を用いる仕事かどうか」「その人が働くことで国に利益があるか」などが重視されるため、製菓衛生師を持っていると有利に働く可能性が高いといえるでしょう。

製菓衛生師の資格を取得するには?

製菓衛生師のメリットを知って、本格的にその資格取得を検討し始めた方も多いのではないでしょうか?

そこでここからは、製菓衛生師の国家試験を受けるために必要となる受験資格の取得ルートについて詳しくご紹介します。

自分に合った受験資格取得ルートで、製菓衛生師試験の受験および合格を目指しましょう。

製菓衛生師の受験資格取得ルート①1年以上養成施設で学ぶ

製菓衛生師の受験資格を取得する1つ目のルートは、 製菓衛生師の養成施設で1年以上学ぶことです。

都道府県知事が指定する短大や専門学校などの養成施設で1年以上学ぶことで、製菓衛生師受験資格が得られます。

基礎からしっかり製菓に関する知識を学べるため、独学よりも効率的に製菓衛生師試験合格のための力を身につけることが可能です。

通学のためにまとまった学費が必要になりますが、そのぶん資格試験だけでなく、現場で即戦力となれるような実践的な技術が習得できる、手厚い就職サポートが受けられるなどのメリットがあります。

製菓衛生師の受験資格取得ルート②2年以上実務経験を積む

製菓衛生師の受験資格を取得する2つ目のルートは、  2年以上菓子製造業に従事することです。

菓子製造の従事期間2年は、複数の勤務施設の合計でも可能。

ただし、菓子店で働いていたとしても、営業や事務など菓子製造と直接関係がない仕事に従事していた期間は含まれないため注意が必要です。

また、パート・アルバイトで働いていた期間も含まれませんが、原則として週4日以上、1日6時間以上菓子製造に勤務している期間は2年間に含めることができます。(参照:製菓衛生師免許取得の手引き-全国製菓衛生師養成施設協会

学費がかからず、給与をもらいながら現場経験を積めるのがこのルートのメリットです。

その代わり、働きながら独学で対策することになるため、勉強時間の確保が難しい、質問できる相手がいないなどのデメリットがあります。

製菓衛生師と似ている資格「菓子製造技能士」との違い

製菓衛生師と似ている資格としては、よく菓子製造技能士という資格が引き合いに出されます。

菓子製造技能士とは、製菓衛生師と同じく菓子製造に関する国家検定です。

和菓子と洋菓子という2つの区分があり、それぞれ1級・2級の等級に分かれています。

試験内容は主に菓子製造に関する知識や技術が中心で、製菓衛生師との違いとしては、実技試験があるなどの点があげられます。

また、菓子製造技能士の受検資格を満たすには2級で2年以上、1級で7年以上の実務経験が求められます。

試験の難易度も高いことから、位置付けとしては製菓衛生師からさらにステップアップした資格と考えるとよいでしょう。

受検資格が得られるまで時間がかかり、そう簡単に取得できる資格ではないため、保有していると一流のパティシエとして認められる資格の一つとなっています。

まとめ

製菓衛生師は、お菓子作りや衛生管理に関して、専門的な知識があることを国から証明してもらえる信頼性の高い資格です。

飲食店の開業時に必要な食品衛生責任者の資格がすぐに取得できるほか、キャリアアップや転職、海外進出などに有利となるため、パティシエを志す方がまず取得を目指すべき資格といえるでしょう。

神戸製菓専門学校は、パティシエやブーランジェ(パン職人)を目指せる製菓専門学校です。

昼間2年制の製菓本科なら、在学中に製菓衛生師を取得することが可能。関西圏の製菓専門学校の中でも、特に合格率が高くて手暑いサポートがあるのが特徴です。(2年連続合格率100%)

製菓衛生師のステップアップ資格である菓子製造技能士2級についても、卒業後に受検可能です。

最短でパティシエを目指せるスイーツ科(昼1年制)やお菓子専科(夜1年制)でも、卒業後に2年間の実務経験を積むことで製菓衛生師の受験資格を得ることが可能です。

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