カフェ業界に就職したいと思っている方や、将来カフェを開業したい、と思っている方は、今後業界の動きはどうなるのか、また、どのような業務内容があるのか…が気になるところではないでしょうか。
そこで今回は、2021~2022年のカフェ業界の動向を分析するとともに、おもな職種について詳しく解説します。
2021年〜2022年のカフェ業界の動向
まずは、2021年から2022年にかけて、カフェ業界の売り上げはどのように推移したのか、またどのような動きがあったのかを解説します。
カフェ業界の売上高の推移
カフェ業界を含む外食業界は、2016年から2019年にかけて、右肩上がりの成長を続けていました。
しかし、2020年は、カフェを含む外食業界全体が、市場規模縮小という憂き目にあっています。
これは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で店舗の営業時間短縮や店舗休業を余儀なくされたため、と考えられるでしょう。
しかし、2021年からは売り上げが徐々に回復。
ドトールコーヒーでは2022年1月には、売り上げが前年比プラス18.4%。
同年5月には前年比プラス21.3%を記録しています。
緊急事態宣言やまん延防止措置法の発令により、減少する月もありますが、全体的には前年比の売り上げを大きく上回る結果となっています。
これは、新型コロナウイルスのワクチンの普及により、コロナ禍前の生活が徐々に戻りつつあることが大きく関係しているでしょう。
このほか、近年のカフェ業界の動向として、以下の3つが挙げられます。
販売形態の変化
カフェ業界では近年、販売形態が大きく変化を遂げています。
そのひとつが、スマホやタブレットから注文・決済を行う「モバイルオーダー」。
また、タッチパネルを利用して注文をするなど、非接触型のオーダー方法が広く普及しています。
これらのオーダー方法は、感染防止対策に加え、人件費の削減にも大きく役立ちました。
また、普段イートインで提供しているドリンクやスイーツなどをテイクアウトで提供したり、お店の味を自宅で楽しめるキットを提供したりするなど、テイクアウト商品を充実させた店舗も少なくありません。
テイクアウトの準備は、容器とPOP程度なので、それほどコストもかからず、手軽に始められるうえ、新たな顧客も呼び込める、というメリットがあります。
また、スターバックスなどは、一部商品を「チルドカップ」という形で商品化し、コンビニエンスストアなどで販売しています。
リモートワークによる需要増加
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、リモートワークが推奨されました。
とはいえ、家で仕事をしたくない…という人々も多く、その結果、カフェを「セカンドオフィス」として利用する人が増加したのです。
それに応える形で、各社が店舗にコンセントや無料Wi-Fiを完備するなど、「仕事をしやすい環境づくり」に力を入れました。
最近では、リモート会議に参加する人向けの「個室カフェ」をオープンしている店舗も少なくありません。
異業種の参入に伴う価格競争
近年、異業種からのカフェ業界参入が増加しています。
たとえばマクドナルドは「マックカフェ」を運営、バーガーだけでなくカフェメニューの充実化も図っています。
また、ユニクロもカフェ「ユニクロコーヒー」を展開。
ハンドドリップコーヒーや老舗洋菓子店のバタークッキーなどを販売しています。
さらに、コンビニ各社も高クオリティなコーヒーをはじめ、ドリンク類の販売を充実させています。
このような異業種が展開するカフェは「低価格販売」を売りにしているところが多く、その結果、業界全体の価格競争が激化の一途をたどっている、と言えます。
カフェ業界のおもな職種
カフェ業界の職種と聞くと、店舗スタッフを思い浮かべる方が多いでしょうが、実はそれだけではありません。
ここでは、カフェ業界の主な職種について、わかりやすく解説します。
営業
全国の店舗運営及び管理を行う職種です。
また、コンビニに営業をかけるなどして、店舗以外での自社商品の売り上げを伸ばすことも大切な役割のひとつです。
店舗開発
主にチェーン店の新規店舗の開発、設計、建設、設計監理などを行います。
そのほか、既存店舗の改築、危機管理なども主な仕事のひとつです。
商品開発
顧客のニーズをもとにして、店内販売のドリンクやフードメニュー、グッズなどの企画開発を担います。
マーケティング
顧客のニーズや世界のトレンドを調査します。
マーケティングで集めた情報をもとにメニューや商品の開発を行います。
また、メディアの企画・運用、プロモーション企画の立案なども主な業務のひとつです。
カフェ業界を目指すなら専門学校で学ぶのがおすすめ
カフェ業界で成功するために大切なのは、学歴ではなく実力です。
そこで、専門的な知識や技術を学べる学校に進学するのがおすすめです。
専門学校なら学びながら必要な資格を取得することができますし、マーケティングや経理に必要な知識やスキルを学ぶことができるでしょう。
また、卒業後も、就職や開業に関する相談にも乗ってもらえます。
同じ目標を持った仲間と出会えるのも大きなメリット、と言えるでしょう。
神戸製菓専門学校では、製菓の基本技術から実践に必要なスキルまでが身につくだけでなく、カフェ開業に必要な知識もしっかりと学ぶことができます。
定期的にオープンキャンパスや見学会も開催しているので、気になる方はぜひお問い合わせください。
パティシエを目指すなら神戸製菓専門学校で学びませんか?
パティシエや和菓子職人、カフェオーナーなどを目指したいのであれば、神戸の中心・三宮駅から徒歩10分のところにある神戸製菓専門学校がおすすめです。
製菓本科では、在学中に国家資格「製菓衛生師」の取得を目指すことができ、卒業後は国家検定「菓子製造技能士2級」の受験資格も得られます。
なお、国家資格「製菓衛生師」の合格率は3年連続100%です。
お菓子専科では、洋菓子実習や製パン実習、実際の店舗を想定した店舗実習を通して、現場ですぐに活躍できる実践力を身につけます。オンラインでの個別相談会も受付中です。