「パンを焼いた後に中を見たら、十分に焼けておらず生焼けだった…。」という経験をした方は、多いでしょう。
パンの生焼けを防ぐためには、なぜ生焼けになってしまうのかという原因と、どうしたら生焼けにならないかという対処法を理解する必要があります。
この記事では、パンが生焼けになる原因とその対処法、生焼けのパンを焼き直すアレンジレシピをご紹介します。
パンが生焼けになる原因
パンが生焼けになる原因はいくつかあります。主な原因とそれぞれの対策方法を見ていきましょう。
水分が多い
パンが生焼けになる原因としてまず挙げられるのは、水分の配合ミスです。パン生地の水分が多過ぎると、生焼けになりやすくなります。
レシピに書いてある量を1.5倍などで計算するときに、間違えて粉だけ元の分量にしてしまうなどで水分が多くなり、生焼けになるというミスがあります。しっかりと材料を計るようにしましょう。
また、フィリングについた水分が原因で生焼けになることもあります。
フルーツやコーンなどの具は、十分に水切りをしてから入れるようにしましょう。
イーストが古い
イーストが古いと、パンが生焼けになってしまうことがあります。
古いイーストを使うとパン生地が膨らみにくく、十分に発酵できなくなってしまうので、発酵不足によって生焼け状態になりやすくなります。
生イーストは2週間ほど、正しく保管されたドライイーストは半年ほどという保管期間を守りましょう。
パンの過発酵
パンの発酵不足は生焼けの原因になりますが、反対に発酵しすぎても生焼けになってしまいます。
過発酵の主な原因は以下の通りです。
・発酵温度が高い
・発酵時間が長い
・発酵時に金属製のボウルを使っている
・生地の糖分が多い
・オーブンで発酵するときに、天板も一緒に入れている
また、パンの発酵に適した温度と時間は、季節によって多少異なります。室温が高くなる夏は、発酵時間を短くするといった工夫が必要です。
オーブンの温度、焼き時間
オーブンの温度や焼き時間が原因で、生焼けになることもあります。
オーブンの予熱を忘れたり、十分にできていなかったりすると、生地の中が焼けていないのに外側が焼けて固まってしまうので、予熱が大事であることを覚えておきましょう。
また、オーブン内の温度が適正ではない場合は、予熱が十分でも生焼けになることがあります。焼き時間が足りないことも、生焼けの原因です。
電気オーブンは温度が下がりやすいといった、オーブンの種類による特徴も踏まえて温度や時間を設定してください。
使い慣れていないオーブンを使用する場合は、パンを作る前に練習して、オーブンの特徴を掴むと良いでしょう。
容器に生地を詰め込みすぎている
蓋を閉めてパンを焼くタイプのパン形を使用する場合、容器の大きさに対してパン生地の量が多すぎないか確認してください。
容器にパン生地を詰め込みすぎると、容器の中で生地が十分に膨らむことができないので、生焼けになってしまう可能性が高くなります。
生焼けのパンを焼き直す方法
「パンを食べたときに初めて、生焼けだったことが分かった」というような経験はありませんか。
焼き上がったパンを慌ててそのまま焼き直しても、外側だけ固くなってしまい、中まで焼くのは難しいです。
そんなときは、レシピをアレンジして焼き直すことで、美味しく食べることができます。
パンが生焼けだったときの、おすすめレシピをご紹介します。
揚げパンにする
生焼けのパンを食べやすい大きさに切り、油でさっと揚げ、砂糖をまぶして揚げパンにすると美味しく食べることができます。
簡単に美味しく仕上がる上に、子どもにも人気なので、ぜひ試してみてください。
ラスクにする
生焼けになったパンを、サクサクのラスクにするのもおすすめです。
生焼けのパンをスライスする、または棒状に切ってバターを塗り、オーブンに入れてカリカリになるまで焼きます。
お好みで砂糖や塩などをまぶして食べてみてください。
フレンチトーストにする
生焼けのパンをフレンチトーストにするのも良いでしょう。
生焼けのパンを食べやすい大きさにちぎったら、牛乳、卵、砂糖を合わせておいたボールにつけます。
フライパンにバターを入れて溶かしたら、ボールに浸したパンを入れ、両面をしっかり焼けば完成です。
材料を揃えたり、火を使ったりするのが面倒な場合は、ちぎったパンにアルミホイルをかぶせて、もう一度オーブンで焼きましょう。
オーブンの温度を、少し低めにして焼くのがコツです。
焼きたてのパンと比べると風味は落ちてしまいますが、この方法でも美味しく食べることができるので、おすすめです。
まとめ
パンが生焼けになってしまう原因と、生焼けのパンのアレンジレシピをご紹介してきました。
今回ご紹介した生焼けの原因に注意して、パンを作ってみてくださいね。
「パン作りが上手になりたい!」と考えている人は、製パンの専門学校に通って本格的にパン作りを学ぶのも良いでしょう。
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