「米粉パンについて聞いたことはあるけど、どんな特徴のパンなのかわからない」「米粉パンのメリットって何があるの?」と思っている方も多いかもしれません。
そこで今回は、米粉パンの特徴やメリット・デメリット、材料の米粉について解説していきます。
そもそも米粉とは?
米粉とは、お米を細かく砕くことによってできる粉のこと。料理に使用すると、もちっとした食感に仕上がります。
米粉の原料は主に、うるち米ともち米の2つに分類されます。
うるち米を原料とした代表的な米粉である「上新粉」は、精白したうるち米を乾燥させた後に粉状にしたもので、団子や草餅などの和菓子に使用されるものです。
もち米を原料とした代表的な米粉には「白玉粉」や「もち粉」があります。
白玉粉とは、洗ったもち米を水引きして沈殿、乾燥させることによって作られるもので、白玉団子などを作る際に用いられます。
もち粉とは、洗ったもち米を乾燥させてから粉状にしたもので、大福などを作る際に用いられることが多いです。
技術が発達した最近では、従来よりも細かい米粉を作れるようになり、パンや洋菓子、麺など、幅広く使用されています。
米粉の栄養素
米粉100gあたりに含まれる主な栄養素は、カロリー356kca、タンパク質6g、脂質0.7g、炭水化物81.9gです。
その他にも、ビタミンB1やビタミンE、リン、亜鉛など多くの栄養素が含まれています。
米粉パンの特徴やメリットとは?
米粉パンとは、先ほど説明した米粉を使用したパンのことです。
米粉パンには、米粉100%で作られたものと、米粉を原料にして小麦グルテンを添加して作られたものがあります。
小麦粉を使用したパンと比べて味の変化もあまりなく、もっちりとした歯ごたえや米粉由来の甘みがあるのが特徴です。
米粉パンの特徴やメリットについてご紹介します。
グルテンフリー
小麦粉には、弾力のもとになるタンパク質であるグルテニンとグリアジンが含まれています。
その2つが結合することでグルテンが形成されます。
一方、米粉にはグルテニンとグリアジンが含まれていないのが大きな違いです。
パンやお菓子を作る際に、小麦粉の代わりに米粉を使うことでグルテンフリーになります。
グルテンを摂取するとアレルギー症状が出てしまう方は、グルテンフリーの米粉パンを選ぶと良いでしょう。
しかし、米粉100%ではなく、小麦が混ざったものを使用した場合はグルテンフリーにはならないので注意が必要です。
腹持ちが良い
米粉パンは、小麦粉から作られたパンと比べると水分含量が高く、腹持ちが良いとされています。
また、もっちりとした食感のために、咀嚼の回数が増えるため、満腹感を得られるという効果も期待できます。
ダイエット中の方は、米粉パンを食事に取り入れることで、間食や食べ過ぎを防止しやすくなるのでおすすめです。
栄養価が高い
先ほど、米粉の栄養素についてお話ししましたが、米粉には豊富な栄養素が含まれています。
炭水化物をはじめ、タンパク質や脂肪、ビタミンなども含みます。
また、タンパク質の栄養価の指標である「アミノ酸スコア」の数値を見てみると、小麦粉よりも米粉の方が高いのが特徴です。
米粉パンは、美味しくて栄養価も高いので積極的に食事に取り入れたいですね。
米粉パンのデメリットはある?
米粉パンのメリットをご紹介してきましたが、反対にデメリットになり得る部分についてもご紹介します。
糖質の摂取量が増える
米粉パンは栄養価も高く、腹持ちも良いのでダイエットにもおすすめであることをお話ししました。
米粉パンは、小麦粉を使用した場合よりも糖質の摂取量を抑えることができますが、米粉自体にも糖質はあります。
糖質制限ダイエットをしたい方は、お米と同様に米粉が使われた食品も制限する必要がありそうです。
糖を分解する働きをする発酵食品を一緒に取り入れると、過剰な糖の吸収を抑えられるのでおすすめ。
価格が比較的高い
米粉は、小麦粉よりも流通量が少ないため、値段が比較的高くなることが多いです。
また小麦粉に比べると需要が少ないせいか、取扱店も限られており、やや入手しにくいというデメリットがあります。
最近では米粉を販売するスーパーも増えているようですが、安価な小麦粉を選ぶ方がまだまだ多そうです。
まとめ
米粉パンは、栄養価が高くて腹持ちが良いのがメリットでした。
100%米粉を使用したグルテンフリーのパンであれば、アレルギーをもつ方も美味しいパンを味わうことができます。
米粉パンに興味をもった方は、自宅で作ってみるもの良いですね。
パン作りの技術を身につけたい方は、製パンの専門学校に通うのも一つの手かもしれません。
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