「お菓子作りに興味がある」「お菓子作りが好き」という方の中には、お菓子教室に行くか製菓の専門学校に通うか迷っている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、お菓子教室と製菓専門学校の違いや両者のメリット・デメリットについて紹介します。
それぞれ向いている人の特徴や選び方のポイントについても解説しますので、ぜひ自分に合った学びの場を探す参考にしてみてください。
お菓子教室のレッスン形態と料金相場
製菓の専門学校に比べて気軽に通えるのが、お菓子教室の魅力です。
お菓子教室には主に、対面レッスンとオンラインレッスンの2つがあります。
それぞれの特徴や料金相場は以下のとおりです。
対面レッスン
教室に通い、講師に直接教わりながらお菓子を作るもっとも一般的なレッスン形態です。
生地の感触や固さ、焼き加減などを五感で確かめることができるほか、生徒みんなでワイワイしながら楽しく作れます。
レッスン費用は場所代や材料費を含むため、オンラインレッスンより高めに設定されていることが多く、教室によって異なりますが料金相場は1ヶ月に1回など定期コースの場合6回で3〜4万円前後、単発の場合は5,000~7,000円前後が一般的となっています。
オンラインレッスン
最近では、zoomなどのwebミーティング機能を利用したオンラインレッスンも増えてきています。
自宅から気軽に参加できることから、移動の手間や時間がかからない、自宅の調理環境で行うためレッスン後も再現しやすいなどのメリットがあります。
そのかわり、直接生地や焼き上がりの状態を見ることができないというデメリットがあり、材料や器具の用意、計量などもすべて自分で行う必要があります。
レッスン費用は場所代や材料を含まないため、対面レッスンよりも低い場合が多く、月額2000円でレッスン受け放題、単発で1,000円〜などサービスによってその料金形態は異なります。
お菓子教室と製菓の専門学校どちらに通うべき?
結論から言うと、単純にお菓子作りを楽しみたいのであればお菓子教室、お菓子作りの知識と技術をきちんと身につけたいのであれば製菓の専門学校がおすすめです。
お菓子教室は気軽に通うことができ、みんなで楽しくお菓子を作ることができますが、実は開業に必要な資格等がないため講師の技術や知識は保証できません。
このため教室選びに失敗すると、不正確な知識や偏った癖が身につくおそれがあります。
それに対して製菓の専門学校は、菓子職人やパティシエになるために必要なことを学べる教育訓練施設です。
特に、お菓子作りに関する国家資格である製菓衛生師の養成施設として認められている学校は、厚生労働大臣によって指定されているため、体系的なカリキュラムでより正確かつ専門的な知識と技術を身につけることが可能です。
授業も長年現場を経験したプロから直接教わることができます。
お菓子教室と製菓専門学校の選び方
お菓子教室と専門学校、どちらに通うにしても重要となってくるのがその選び方です。
そこでここからは、お菓子教室と製菓専門学校それぞれの選び方のポイントについて紹介します。
お菓子教室の選び方
対面レッスンには、専用器具や材料を準備してくれている、わからないところを質問できるなどのメリットがあります。
このため対面レッスンは特にお菓子作り初心者の方におすすめです。また、みんなでワイワイ楽しみながらお菓子を作りたいという人も対面レッスンが向いているといえるでしょう。
それに対してオンラインレッスンは、コストが抑えられる点と豊富なメニュー数が魅力です。このためお菓子作り中級者の方や、なるべくたくさんのレシピを試したいという方に向いています。
具体的な教室選びに関しては、体験レッスンを受けてみるのが一番です。
多くの教室が初めての方限定で500円〜1,000円などお試し価格のレッスンを実施しているため、一度参加して雰囲気や難易度が自分に合っているか確かめてみるとよいでしょう。
特に定期コースは初めに6回分まとめて購入すると、もし合わなかった場合もったいないので、体験レッスンまたは単発レッスンなどに参加してから検討することをおすすめします。
製菓専門学校の選び方
パティシエの専門学校は1年〜2年制であることが多いです。
ポピュラーなのは2年制の製菓専門学校で、1年目で製菓全般について学んだ後、2年目でより専門的な勉強へ進むというカリキュラムが一般的となっています。
一方、1年制では通常2年かけて学ぶ内容を凝縮して1年で学ぶことが可能です。
最短でお菓子作りの知識と技術を身につけられるため、早期の就職を目指す方に向いています。
また、昼は仕事や大学に通っているという方には、18時ごろから授業が開始する夜間部という選択肢もおすすめです。
パティシエを目指すなら専門学校がおすすめ
趣味でお菓子作りを楽しむならお菓子教室でも十分ですが、パティシエや和菓子職人、パン職人などとして製菓製パン業界への就職を目指す場合は、専門学校への入学がおすすめです。
その理由は、専門学校はお菓子教室と比べて以下のような特徴があるためです。
- 現場に近い環境で学べる
- 製菓にまつわる幅広い知識が身に付く
- 資格が取得できる
- 就職や開業のサポートが受けられる
現場に近い環境で学べる
お菓子教室では、できたものをみんなで食べたり、持って帰ったりとお菓子作りを楽しむのがメインです。
レッスンはちゃんとしたものを完成させることが目的ですから、先生が「ここで材料を入れてください。」「もう混ぜるのをストップしてください。」など具体的なタイミングを指示してくれます。
このため教室で大きな失敗をすることはまずありませんが、それは自分一人でレシピを再現する力をつけにくいというデメリットにもなります。
その点、製菓の専門学校では、現場で活躍できる知識や技術、判断力を身につけることを目的としている機関です。
このため実際にプロが使う機材を使いながら、温度や時間、生地の感触などを細かく確認し、製菓技術を一つずつ確実に自分のものにしていくことが可能です。
講師から現場の話を聞くことができるほか、作業効率も意識して学ぶため、いざ働き始めてから「こんなはずじゃなかった」「思っていたのと違う」などのギャップも生じにくいといえるでしょう。
製菓にまつわる幅広い知識が身に付く
基本的にお菓子教室ではレシピを習得するのがメインで、毎回美味しく作れればそれでOKです。
それに対して製菓専門学校では、製菓業界でプロとして活躍するために必要な幅広い知識を勉強します。
単に美味しいだけでなく、安全にお菓子作りをするための食品衛生学や製菓理論。
ショーケースでの並べ方やラッピングなど、お店の魅力を演出するプロデュース力や、独立開業の際に必要となる経営学など、パティシエとして働く未来を見据えてさまざまな力を身につけることができます。
資格が取得できる
パティシエとなるのに絶対に必要な資格はありませんが、それでも製菓衛生師や菓子製造技能士などは、製菓業界でプロとして活躍するのに持っておくと有利な資格です。
こういった資格取得が在学中に目指せるのも製菓専門学校の魅力といえるでしょう。
製菓に関して専門的な知識と技術があることを対外的に証明できるため、就職やキャリアアップ、海外で働きたいときなどに役立ちます。
就職や開業のサポートが受けられる
製菓業界への就職や独立開業のサポートが受けられるのも製菓専門学校に通うメリットです。
実際に有名な洋菓子店やレストラン、ホテル、ベーカリーなどの中には、専門学校に直接求人募集をかけていることも少なくありません。
また、自分のお店を開くために必要な機材の購入や材料の仕入れについて相談に乗ってくれるなど、開業に向けてのバックアップもあるため安心です。
まとめ
お菓子教室と製菓専門学校には、どちらにもそれぞれの良さがあります。
単にお菓子作りを趣味として楽しみたいなら気軽に通えるお菓子教室がおすすめ。
一方、本格的に製菓技術を身につけたい、パティシエやパン職人、和菓子職人などとして製菓製パン業界への就職を目指しているのなら、製菓専門学校への通学がおすすめです。
神戸製菓専門学校は、アットホームな雰囲気で本格的な製菓製パン技術を身につけられる製菓専門学校です。
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