「やりたいこと」がわからなかった私が、パティシエになると決めるまで【学生インタビュー】

2025.08.05 | お菓子専科(夜1年制)学生生活在校生・卒業生インタビューお知らせ

ブログをご覧くださり、ありがとうございます。

今回は、大学とWスクールでパティシエをめざしている学生さんをご紹介します!


お菓子専科 織田さん
兵庫県立津名高等学校出身
現在、神戸の大学に通いながら夜間部に通学。
【入学時21歳】

やりたいことが見えなくなった大学時代

私は高校卒業後、とりあえず大学に進学しました。
周りもみんなそうしていたし、兄姉も大学に行っていた。
大学に行っておけば就職もなんとかなるかな、って当時は思っていました。

でも、大学に入学して勉強が始まると「私、なんでここにいるんやろう」と思うようになりました。

「しんどくないけど、楽しくもない」

親が学費を出してくれてると思うと辞める選択肢もなく、ただ淡々と日々を過ごしていました。
でも、授業を受けていて心が動くことはなかった。

大学3回生で思い出した「小さなころの夢」

大学3回生になり、就職活動が始まりました。
周りがどんどん説明会に参加しているのを見て、焦る気持ちはあったけど、会社で働く自分が、まったく想像できない。
どうしても“やりたい仕事”が見つかりませんでした。

そんなとき、姉に言われた一言が、私の人生を変えました。

「今までに、ちょっとでも楽しいって思ったことなかった?」

その一言で、小学生の頃の記憶がよみがえりました。
ブラウニーを焼いて、家族に売った日のこと笑。

「これ、お店で売れるで!」「めっちゃかわいい!」って喜ばれて、嬉しかったあの気持ち。
あの頃は本気で「パティシエになりたい」と思っていたけど、現実的な周囲の声に押されて、いつの間にか諦めていました。

姉に話すと、「やりたいことあるやん!」って一緒に製菓学校を探してくれました。

好きなことがあるって、こんなに自信になるんだと気づいた

いくつか学校を見学して、最終的に神戸製菓に決めました。
「夜間部だったら、大学に通いながら通える」ことが、私にとっては大きな決め手でした。

見学の帰り道、母と「ここやな」と意見が一致したときの安心感、今でも覚えています。

実際、大学4回生で入学してみてWスクール生活は、正直大変!

大学は卒論と少しの単位だけなのでそれほどですが、それ以外にもバイトと神戸製菓の授業とで、スケジュールがめまぐるしく過ぎていきます。

でも、今の私は、ちゃんと“自分の将来”が見えています。
パティシエとして働く姿が、リアルに想像できるんです。

「とりあえず」ではなく、「好きなことが仕事になる」って、こんなに自信が持てるんだって思いました。

10年後、30年後を思ってもワクワクできる自分に

私は、家族が応援してくれたからこそ、今の進路に進むことができました。
やりたいことがないって、不安だし苦しい。
だからこそ「今」だけじゃなくて、10年後、30年後の自分がワクワクできるかどうか。それを大事にしてほしいです。

もしかしたら、「お菓子が好き」という気持ちだけだったら、製菓会社の営業でも事務でもできるのかもしれませんが、私は「作ること」にこだわりたかった。

この思いに気づけたから、今を頑張れているのだと思います。

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織田さん、ありがとうございました!

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