今回は、製菓(お菓子)業界の現状についてお話ししていきます。
製菓メーカーの現状や動向
パティシエを目指すのであれば、コロナ禍の製菓業界全体の現状や動向も気になるところ。大手製菓業界の今を見ていきましょう。
まず、お菓子業界全体の推移としては、2013年〜16年にかけて増加傾向、2016年〜19年にかけてはやや減少傾向にあります。
これは、近年の少子化の影響と考えられ大手製菓メーカーの売り上げも過去に比べて停滞している状態です。
とはいえ製菓業界は、コロナ禍の外出自粛ムードの中では、ロングセラーや大袋商品などの需要が高まっています。
製菓業界の売上高ランキングトップである、カルビー、森永製菓、江崎グリコ、明治ホールディングス、ブルボンの5社の2019年〜20年の売上高前年比はカルビーが2.9%増加、森永製菓1.7%増加、江崎グリコは19.3%減少、明治ホールディングスも0.8%減少、ブルボンは増減なしという結果でした。
参考URL:・菓子業界の現状、動向、ランキングなど-業界動向サーチ
・お菓子業界5社をマーケティング視点で企業研究!大学生のデータドリブン就活【第4回】
パティスリーの現状や動向
コロナ禍の影響で、洋菓子業界と関わりがあるホテルや旅行会社などの観光業界や、ブライダル業界などが大打撃を受けました。
しかし、そういった中でも売上を着実に伸ばしているお店も存在します。
コロナ禍で客足が減る一方で、通販や路面店などのインターネットを介したサービスに力を入れるなど、時代に合わせて売り方を工夫してきたお店は、コロナ禍を上手に乗り切りました。
このように、コロナ禍の巣篭もり需要によって売上が増加した店舗もあるため、パティシエやパティスリーへのコロナの影響は大きいわけではないと言えます。
ホテル業界の現状や動向
コロナ禍の影響を大きく受けたホテル業界ですが、全てのホテルの売上が下がってしまったわけではありません。
例えば、あるホテルではコロナ禍でも、衛生管理や人数制限を徹底した上で、プレゼーションスタイルのビュッフェを提案し、予約件数が前年の約2倍に達し、シーズンを通し約2万人を動員することに成功しています。
また、自宅でも楽しめるスイーツであれば緊急事態宣言の影響を受けないため、旬の抹茶やフレッシュなメロン、味わい深いチョコレートをテーマにした新しいスイーツも好評でした。
製菓業界全体の動き
最近の製菓業界全体の動きを見ていきましょう。
デジタル化が進む
現代は、スマートフォンひとつあれば、インターネット上でショッピングサイトやデリバリーサービスを利用できるのが当たり前の世の中です。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、インターネット上で完結するサービスの需要はさらに高まっています。
そんな中、製菓業界全体が店舗以外にも販売方法を増やそうとする動きが広まりつつあります。
新しい販売方法を開拓したいと考えている企業やお店にアドバイスやサポートをするサービスを提供している会社も存在します。
これからは製菓業界でも、デジタル化が進むことでしょう。
製菓業界への就職はどうなる?
しかし、製菓業界の求人を無料で掲載できるようなサービスが立ち上がるなど、パティシエやパティスリーの雇用を守る仕組みがしっかりと整っていました。
とはいえ、先ほども述べたように、パティシエやパティスリーはコロナ禍でもテイクアウト需要によって、必要とされている職業です。
日本における洋菓子を作る技術は、世界的に見てもかなり高く、世界規模のコンクールでも高く評価されるほどです。
これまで培われてきた大事な技術や文化を受け継ぎ進化させ、世界中に発信していけるパティシエやパティスリーが求められています。
コロナ禍で大打撃を受けたホテル業界の求人も戻りつつあり、製菓業界も例年通りの採用を行う企業が多くなっています。
これからパティシエを目指す人が心がけたいこと
これからパティシエを目指したいと考える人が心がけるべきことは何なのか、見ていきましょう。
パティシエの基本的なスキルをしっかり身につける
何をやるにも基礎知識や基本的なスキルが重要ですが、それはパティシエも例外ではありません。
公式のお菓子作りの方法をしっかりと理解し、身につけることが一番の近道であると言えるでしょう。
お菓子作りの基礎とは、お菓子の作り方はもちろんですが、そのお菓子の製作過程において、どのような原理で出来上がるかを理解することも必要です。
例えば、なぜ生クリームが泡立つのかといった製菓理論も抑えておきましょう。
プラスアルファのスキルも重要
お菓子作りの基礎、すなわちお菓子の作り方と理論をものにして初めて、その基礎を元にして自分オリジナルのお菓子を作ることが可能になります。
勉強でもスポーツでも基礎がきちんとしていなければ応用はできませんよね。
人から言われた仕事だけをこなすのではなく、自分からアイディアが提案できるような能力が重要になります。
また、パティシエの仕事には美的センスも問われます。
センスというのは、知識を入れただけでは磨かれず、自分自身の経験によって培われるものなので、感性を豊かにするための努力も必要です。
即戦力を目指そう
パティシエには、お菓子作りの技術やセンスに加えて、忙しい職場に臨機応変に対応できる能力も必要です。
職場の中でのチームワークを向上させるためには、コミュニケーション力や論理的に物事を捉える思考力も重要になってきます。
製菓業界の求人は世の中の情勢によって左右される可能性も0ではありません。
そうなった際に、専門学校でしっかりと専門知識や技術を身につけていれば、即戦力になれることをアピールして、ライバルに差をつけられます。
コロナ禍でも内定をいただいた神戸製菓専門学校の学生
コロナ禍でも有名ホテルや店舗に内定が決まった学生も存在します。
神戸製菓専門学校の卒業生であるSさんは、自分のケーキでお客さんの旅の思い出をより記憶に残るものにしたい!という夢を掲げ、有名ホテルに就職しました。
>>神戸製菓専門学校卒業生インタビュー1:★就職内定速報★大好きな神戸のホテルで記憶に残る最高のおもてなしを!
また、同じく神戸製菓専門学校の卒業生のKさんは、製菓業界大手ブランドに就職。
チョコレートが大好きな彼女は、株式会社エーデルワイスブランドの一つであるヴィタメールでのアルバイト経験から、チョコレートに携わりたい思いを強めました。
コロナ禍で製菓業界の採用が滞り、就職のサポートを満足に受けられない学生が増えた中でも、神戸製菓専門学校ではしっかりとしたサポートを実現しています。
>>神戸製菓専門学校卒業生インタビュー2:☆就職内定速報☆大学進学と迷ったけど後悔したくないからパティシエの道に
学生一人一人の強みを見極めた適切なアドバイスや面接練習は学生からも好評です。
まとめ
コロナ禍における製菓(お菓子)業界への影響はたしかにありましたが、逆転の発想で売上を伸ばす企業や、例年通り採用を進めている企業もあることがわかりました。
コロナ禍でもパティシエは需要があり、今後デジタル化などの新たな売り方でさらに進化していく製菓(お菓子)業界には、必要不可欠な存在です。
即戦力になれるようなパティシエになるために、今からしっかりと準備をしておくのがいいでしょう。
パティシエを目指すなら神戸製菓専門学校で学びませんか?
パティシエや和菓子職人、カフェオーナーなどを目指したいのであれば、神戸の中心・三宮駅から徒歩10分のところにある神戸製菓専門学校がおすすめです。
製菓本科では、在学中に国家資格「製菓衛生師」の取得を目指すことができ、卒業後は国家検定「菓子製造技能士2級」の受験資格も得られます。
なお、国家資格「製菓衛生師」の合格率は2年連続100%です。
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