将来の進路を考えた時に「何かの職人になりたい」と思う高校生もいるのではないでしょうか。
今回はそんな高校生に向けて、職人の仕事にはどのようなものがあるのか、職人の適性、職人のなり方を紹介します。
なんとなく職人に興味があるけど、まだ具体的には進路を決めきれていないという人におすすめです。
何かの職人になりたい人におすすめの仕事
何かの職人になりたい人は、まずどの分野の職人になりたいかを決めましょう。
ここでは、さまざまな分野で活躍する職人の仕事を紹介します。
機械・電気系の職人
- 自動車エンジニア:自動車の部品の研究開発を行う職人
- 自動車整備士:自動車の点検や整備を行う職人
- ロボットエンジニア:産業用のロボットや機械の開発・設計を行う職人
- CADオペレーター:CADというソフトを使い、建物や機械の図面を作成する職人
- 金型設計士:製品を大量生産するために必要な「金型」を設計する職人
- 電気工事士:電気設備の工事や管理を行う職人
建築系の職人
- 建築士:建造物の設計を行う職人
- 大工:木造の建築物の骨組みを作る職人
- 左官:コテを使って壁や床を仕上げる職人
- 造園職人:庭や公園の手入れを行う職人
工芸系の職人
- 彫金師:金属を使ってアクセサリーや食器などの小物を制作する職人
- 家具職人:主に木製の家具を制作する職人
- 楽器職人:楽器の部品を作り、組み立てる職人
- 陶芸家:粘土を使って茶碗や皿などの陶器を作る職人
- その他伝統工芸職人:和紙や漆器、タンス、染物などの伝統工芸を継承し、制作する職人
食品系の職人
- 料理人:料理を作る職人
- パティシエ:フランス語で「菓子職人」を意味し、洋菓子やデザートを作る
- ショコラティエ:チョコレート菓子専門の職人
- パン職人(ブーランジェ):パンを作る職人
- 和菓子職人:和菓子を作る職人
職人に向いている人とは?
では、職人に向いている人とはどのような人でしょうか。
ここからは、職人に向いている人の特徴を3つ紹介します。
細かい作業が得意
職人の仕事は、数センチ・数ミリ単位で行われます。
少しでも狂いがあると、完成品が上手く作動しない、崩れる、見た目を損なうなどの不具合が起こります。
そのため、細かい作業が得意な人が職人に向いていると言えるでしょう。
中には、「細かい作業を行う自信がない」という人もいるのではないでしょうか。
しかし、初めから完璧に細かい作業ができる職人ばかりではありません。
たくさん勉強や練習を重ねて、細かい作業を完璧に行えるようになった職人がほとんどです。大切なのは、細かい作業ができるようにしっかり技術を身に付け、繰り返し練習することです。
集中力がある
集中力も、職人にとって重要です。
職人は手作業で仕事を行うことが多く、作業が数時間にわたることもあります。
製品の質を守るためには、長時間にわたる作業でも集中して行う必要があります。
特に、好きなことに対して集中力がある人は職人に向いています。
ものづくりをしていて、気が付いたら数時間経っていたなどの経験がある人は、職人の適性があると言えるでしょう。
ものづくりへのこだわりがある
職人にはものづくりへ強いこだわりを持つ、芸術家のような素質も求められます。
製品をより高性能に、より美しくするために細部までこだわるのが職人の仕事です。
ですから、ものづくりが好きな人や完成まで手を抜かないこだわりがある人は、職人に向いている可能性が高いです。
職人になるにはどうする?
職人になるには、次のような方法が一般的です。
学校でしっかり技術を身に付ける
職人になるには、まず学校でしっかり技術を学びます。
職人にとって技術はとても重要なので、実践授業の多い専門学校で、実際に手を動かしながら技術を身に付けることが多いです。
中には独学で職人になるケースもありますが、ほとんどの人が学校に通います。
就職する
学校で技術を身に付けたら、企業に就職して職人として働きます。
職人というと収入が不安定なイメージもあるかもしれませんが、企業に就職する場合は安定した給料がもらえます。
就職方法も一般的な職業と同じように、面接を受けることが多いです。
この時、職人の技術に関する資格があると就職に有利になります。
ただし、伝統工芸職人など一部の職人は、弟子入りという制度を取っているところもあります。
独立するケースも
企業で経験を積んだ後、自分の事務所や工房、お店などを開いて独立する職人も多いです。
独立することで、企業にいる時以上に自分のやりたいことや作りたい製品を実現できるようになります。
職人を目指す人の中には、「いつかは独立したい」と考えている人も少なくありません。
例:パティシエになる方法
では、パティシエを例に職人のなり方を詳しく紹介します。
専門学校でお菓子作りについて学ぶ
パティシエになるには、製菓について学べる専門学校に通うのが一般的です。
製菓専門学校では、パティシエになるために必要なお菓子作りのスキルを実習を通して学ぶことができます。
中には、お菓子作りのプロの証である国家資格「製菓衛生師」を取得できる学校もあり、就職サポートも充実しているので、専門学校を卒業してパティシエになる人はとても多いです。
就職する
パティシエの就職は、面接がメインです。
すでに紹介したような製菓衛生師の資格があると、就職に有利になります。
パティシエの就職先は幅広く、街のケーキ屋さんと言われるような洋菓子店はもちろん、レストランやホテル、ブライダルなどさまざまな場所で活躍できます。
中には独立する人も
パティシエとして企業で経験を積んだ後、自分のお店を持つ人も多いです。
独立するには経験の他、経営に関する知識や「食品衛生責任者」の資格なども必要です。
パティシエのなり方についてさらに詳しく知りたい人は、こちらの記事もチェックしてみてください。
パティシエになるには?製菓専門学校が教える、お菓子作りを仕事にする方法
参考:高校生がなりたい職業ランキング
最後に、高校生がなりたい職業ランキングを紹介します。
LINEリサーチが2022年に行った調査によると、高校生のなりたい職業TOP10は次の通りです。
女子 | 男子 | |
1位 | 国家公務員・地方公務員 | 国家公務員・地方公務員 |
2位 | 看護師 | システムエンジニア・プログラマー |
3位 | 教師・教員・大学教授 | 機械エンジニア・整備士 |
4位 | 保育士・幼稚園教諭 | 教師・教員・大学教授 |
5位 | 事務職・営業職 | 事務職・営業職 |
6位 | 薬剤師 | ゲーム業界の仕事 |
7位 | 臨床検査技師・診療放射線技師 | 警察官・消防官・自衛官 |
8位 | 栄養士・管理栄養士 | 設計者・開発者・工業デザイナー |
9位 | 心理カウンセラー・臨床心理士 | 学者・研究者 |
10位 | シェフ・パティシエ・料理人 | 医師/公認会計士 |
ランキングを見ると、エンジニアや設計者、パティシエなど、職人の仕事も多くランクインしていることが分かります。このように、手に職をつけて働きたいと考える高校生は多いようです。
まとめ
「何かの職人になりたい」と思ったら、まずはどの分野の職人になりたいか考えてみましょう。
職人になるには、学校に通って技術を身に付け就職するのが一般的です。
特に、実習の多い専門学校では、学生のうちに技術をしっかり身に付けることができるでしょう。
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在学中に「製菓衛生師」を取得できる学科もあり、卒業後も資格取得や開業をサポートします。
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